リチャードソンジリス
目属科:ゲッ歯目 リス亜目 リス科 ジリス属
分 布:カナダ~アメリカ北部
体 長:オス 29~33cm / メス 29~33cm
体 重:オス 250~500g(600g以上になる個体もいる) / メス 250~500g(600g以上になる個体もいる)
尾 長:4~5cm
寿 命:飼育下:5~7年
食事(野生下)
草食傾向の強い雑食性/穀類、木の実、種子、野菜、根菜、昆虫など
食事(飼育下)
主食:プレーリードッグ用混合フード 副食:野菜(キャベツ・ニンジン、ブロッコリーなど)、果物(リンゴ・みかんなど)、昆虫(ミルワーム・コオロギなど)
特 徴
同属のプレーリードッグに比べると野性味は強いが、可愛らしい仕草が愛嬌 たっぷり。体色は茶色味がかった灰色が一般的で、個体差などによって若干異なる。昼行性のため、野生下では地面にトンネルを掘って生活している。食性は穀物、草食傾向の強い雑食性。地面または地下で生活するジリス(地栗鼠)類 には珍しく、頬袋を持っている。繁殖は年に1回、1度の出産で7~8匹の子供を産む。
慣れやすさ
人間には慣れる が、少々野性の血が濃いため、単純に犬猫のようには慣れてくれない個体が多い。迎え入れたばかりの時期は、性格を見極めながら慎重に距離を詰めていく要がある。警戒して大声で鳴くことがあるため、飼い始めは鳴き声が気になることも。ストレスを与えない飼育を心がけ、子供のころから一緒にいられる時間をつくってあげられれば慣れてくれるだろう。慣れればハーネスをつけて、一緒に散歩も夢ではない。繁殖期には少々気が荒くなるため、落ちついた環境をつくり、そっとしておいてあげてほしい。
飼育のしやすさ
ジリス類の中では比較的中規模の設備で飼育可能。ケージは底面積が広めの種類を用意し、巣穴を作りやすい環境を準備する。またケージ内のあらゆるものを噛んでしまうリスクがあるため、かじり木を設置するのもおすすめ。床材には牧草やウッドチップなどを敷くこと。運動不足で肥満にならないよう、回し車を設置すると良い。なつくまではかまれたりして、ケガを負う場合もあるため、小さなお子様や、そのほか危険性がある場所での飼育はできる限り避けること。 野生下のある程度成長した個体は、6月ごろ~翌年4月下旬ごろまで、地中生活・冬眠に入る習性があるため、飼育下でもそのことを考慮して飼育してほしい。室温は20~25度を保ち冬場は室温が下がり過ぎないように小動物用のヒーターを設置しても良い。また、複数飼育をする場合、相性のよい個体同士にしないと、激しいケンカをする可能性があるため注意すること。 基本的に粗食の草食性。またペットとしての環境下では運動力も制限されるので、高カロリーな種子類などを与えると肥満や病気の原因になりやすいので注意すること。主食のペレットは“低カロリー・低タンパク・低脂肪・高繊維”なものを与え、そのほかはチモシーなどの牧草を中心に、生野菜・果物をごく少々与えるようにしよう。トイレのしつけは難しく、トイレをつくってあげてもそこでしてくれないことが多い。その個体が気に入ったトイレの場所があるため、そこをトイレにしてあげるのがよい だろう。また、野生下では地面に穴を掘って暮らしていたため、砂浴び場を用意して週に1~2回は砂浴びをさせる。
おすすめ度
元気いっぱいで、愛敬たっぷりな性格が可愛らしい。なつくまでに少々の時間はかかる。活発な姿や仕草は、鑑賞していても退屈しない楽しさである。大きなお尻が何とも愛らしいが、少々太りやすい傾向があるため、日常の食事バランスには十分注意してあげよう。
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