ワンちゃんの社会化とは

社会化とは、順応性のある時期(生後3~16週)にワンちゃんをさまざまな環境へ慣れさせることをいいます。

人に慣れさせる

人と暮らしていく子犬にとって「人慣れ」はとくに重要です。
優しくなでてあげたり、抱っこをしてあげるなど、人とのふれあいを大切にしましょう。ただし、過剰な接触は子犬を疲れさせてしまいます。必ず睡眠時間を作ってあげましょう。 (子犬は1日に15時間以上睡眠が必要です。)

NG!

無理やり押さえつけると、かえって人へ恐怖心を抱く場合もあります。

無理はしないで

子犬は順応性が高く、感受性豊かであるため、この時期にこわい経験や嫌な体験をすると、強く印象付けられることがあります。子犬に新しい体験をさせるときは、ゆっくり焦らずその子のペースに合わせてあげましょう。
嫌がっているときは無理をさせないことがポイントです。
社会化の中でも、無理強いしないよう注意しておきましょう。

NG!

人には普通のことでも、ワンちゃんにとっては大きなストレスになることもあります。

色々な環境に慣れさせる

この時期の子犬は順応性があり、まわりの環境に慣れやすいため、この時期にできるだけたくさんの体験をさせてあげましょう。

まずはおうちの中でできることとして、体調に問題がなければ、窓やベランダから抱っこをしたまま外を見せてあげてください。
ワンちゃんにとっては風を感じること、鳥の声や車などのクラクション、雨の音など、経験したことのないことばかりですので、飼い主様の腕の中で安心できるように声をかけながら少しずつ慣れさせてください。もしこの状態で震えてしまうようであれば、外が怖い子になってしまう可能性があるので、窓越しでもかまいません。

次に、お留守番のときなどにテレビをつけっぱなしにしてください。
まずは小さい音量からはじめます。テレビからは男性・女性・子供・赤ちゃんなどの声や車やバイク、高い音や低い音、ワンちゃんの吠え声などさまざまな音が流れてきます。TVをつけておくだけで、ここからも外に出かけているときと同じように、さまざまな音を経験することができます。
そして、慣れてきたら徐々に音量を上げていってください。

お手入れに慣れさせる

この頃からお手入れの習慣をつけておけば、おとなになってからもお手入れを嫌がらなくなります。ブラッシングなどのお手入れは、毛のもつれを防いだり、体を清潔に保つことができるだけでなく、飼い主様とのコミュニケーションにもつながります。優しくブラッシングすることからはじめ、嫌がって抵抗する場合は、おもちゃで遊ばせたり、ごほうびをあげながら行うとよいでしょう。

サークルやキャリーバッグに慣れさせる

この時期の子犬は順応性があり、まわりの環境に慣れやすいため、この時期にできるだけたくさんの体験をさせてあげましょう。

飼い主様が外出される際に役立つサークルや、動物病院などへ連れて行く際に便利なキャリーバッグなどに慣れさせることは、飼い主様が便利なだけでなく、子犬の自立心を育てることにもつながります。
はじめは扉を開けた状態でサークルやキャリーバッグの中にごほうびを入れ、子犬に「中に入るのはよいこと」だと学ばせましょう。中に入ることに慣れてきたら、数秒間だけ扉を閉め、また、開けての時間を少しずつのばしていくとよいでしょう。

ペット図書館トップ