ミシシッピニオイガメ

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HATENA

目属科:カメ目 ドロガメ科 ニオイガメ属
原産国:カナダ、アメリカ
分 布:カナダ東南部~アメリカ南部
甲 長:オス 5~11cm / メス 約10cm
寿 命:約30年

※体の大きさは体重・体高をもとに分類しており、あくまでも目安としてご理解ください

食事(野生下)

貝、水生昆虫、水生植物、甲殻類、小魚など

食事(飼育下)

主食:水ガメ用配合飼料 副食:乾燥エビ、アカムシ、小魚、水草など

特 徴

ミシシッピニオイガメ(学名:Sternotherus odoratus/英名:Stinkpot turtle、Common Musk turtle)は丸みのある甲羅と、頭部にある白い2本ラインの模様を持つ。幼体の時期に甲羅にみられる3本のキールは、成長とともに消え、滑らかなドーム状になる。成体になってからも、10cm前後と極めて小型であることから人気が高い。ニオイガメの仲間の中では、日本への輸入が1番多い種類。 ニオイガメ科の入門種的なカメである。身の危険を感じると、後ろ足の付け根あたりの臭腺からニオイのある分泌液を放つ。この習性が名前の由来となっており、学名のodoratusは「芳香のある」、英名のStinkpotは「くさい壷」をそれぞれ意味する。基本的に飼育下でニオイを発することはめったにない。体のわりに大きな頭は、好物の貝を割るために発達したもの。アメリカの中央部から東部、カナダの一部に分布していおり、同じ地域には耳の近くが赤いミシシッピアカミミガメも生息している。

慣れやすさ

気が荒いといわれるニオイガメの中では比較的穏和。なれれば、エサに反応して寄って来たり、飼い主の顔を覚えたりする。 しかし、持ち上げたり、無理に触ろうとすると、口を開いて威嚇してくるため注意しよう。また、繁殖目的以外では、単独飼育が望ましい。 気が荒いといわれるニオイガメの中では比較的穏和な性格。慣れれば、エサに反応して寄って来たり、飼い主の顔を覚えたりする。 しかし、無理に持ち上げたり触ろうとしたりすると、ストレスを感じて口を開いて威嚇してくることもあるため注意しよう。また、繁殖目的以外では、単独飼育が望ましい。

飼育のしやすさ

ニオイガメの中では比較的飼育しやすいといえる。しかし、幼体は体力もなく、輸入直後の場合が多いため体調を崩しやすい。この時期は、温度管理や水質に十分注意が必要である。水換えは2~3日に1回といわれているが、理想は毎日。 フンや食べ残しで水槽が汚れやすいのでこまめに掃除する。販売されている多くが幼体のため、販売スタッフと相談して、活発で元気な個体を選ぶようにしよう。 食事には、水棲カメ用の人工フードをメインに与える。肉食傾向の強い雑食性であるこのカメは、貝・魚・鶏肉なども喜んで食べるが、栄養バランスが偏ると、人工フードを食べなくなるなどの偏食を起こす可能性があるため注意する。野生下では水深60cm以下の浅いところに好んで棲むため、水槽内の水深を深くすることは避ける。成体になれば低温にも強くなり、屋外の飼育も可能。(屋外は水温の下がりすぎに注意すること)

おすすめ度

成長しても10cm前後という極小のカメ。その小さい体と、丸みのある甲羅が非常に愛らしいため人気が高い。“ニオイガメ”という名前から、“くさい”といったイメージを持つかたも多いが、飼育下で刺激臭を出すことはほとんどないため、一般的な水棲カメのニオイと変わらない。また、ある程度成長した個体は飼育しやすく、ニオイガメの入門種といえるだろう。しかし、幼体の時期の飼育難易度は少々高め。

ミシシッピニオイガメを飼育する際の注意点

ほかの爬虫類のように脱皮をするが、脱皮ではなく水カビ病の疑われるケースもある。首や脚に膜のようなものが付着している時は水カビ病の恐れがある。また水カビ病になると、甲羅が白っぽく変色したり、元気がなくなったりすることがある。水質の悪化や日光の不足は水カビ病の原因になるので。水槽はこまめに掃除するよう心掛ける。

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