巻き毛モルモット(アビシニアンモルモット)
目属科:ゲッ歯目 テンジクネズミ科 テンジクネズミ属
原産国:改良品種のため基本的に野生は存在しない。
体 長:オス 20~30cm / メス 20~30cm
体 重:オス 900~1200g / メス 700~900g
寿 命:6~7年
食事(飼育下)
主食:モルモット専用フード・牧草 副食:野菜(小松菜・ニンジン・キャベツなど)・果物(リンゴなど)
特 徴
カラダにあるつむじのようなもの(ロゼット)が特徴のモルモット。ロゼットが左右対称であると観賞的価値が高いとされる。短毛種と長毛種の中間で被毛は4~5cmとイングリッシュモルモットやクレステッドモルモットよりも長い。体毛が巻いているように見えるため、ペットショップなどでは“巻き毛モルモット”という名で販売されることもある。水に濡らしても独特の癖が残る弾性のある直毛を持つため、定期的なブラッシングなど手入れも欠かせない。カラーバリエーションが豊富で、毛質はノーマルとツヤのあるサテンの2パターン、毛色は黒や白、茶色、灰色を中心にさまざまなタイプにが存在する。モルモットの品種としては古くから知られており、1860年代にはすでにイギリスで確認されている。ショートモルモット(イングリッシュ)同様野性の個体は存在しておらず、ノーマルモルモットの改良品種である。繁殖は通年であり、1度の出産で2~4匹の子供を産む。
慣れやすさ
はじめは警戒して臆病な個体が多いが、一般的に人慣れ しやすく、とても社交的。最初は怖がらせないように段階を踏んで徐々に接していくと意外と早く慣れる。慣れた 個体は、寂しがって飼い主から離れようとしなかったり、後をついて来たりする。声でコミュニケーションがとれる動物で、エサをねだったり、かまってほしいときには“ピューピュー”という鳴き声で一生懸命アピールしたりする姿が非常に可愛らしい。
飼育のしやすさ
基本的な飼育は難しくないが、体内でビタミンCを合成することができない動物なので、飲み水にビタミン剤を混ぜたり、生野菜・果物を適度に与え、バランスよくビタミンを摂取させる必要がある。ビタミンが欠乏すると、ストレスや病気に対しての抵抗力が突然低くなってしまう危険性がある。バランスのとれた食事を与える以外にも、日ごろからペットが落ちついて過ごせる環境づくりを心がける必要がある。臭いなどの衛生環境の悪化を防ぐために定期的に床材を交換する必要がある。また、暑さと湿度に弱いため、エアコンなどを使って温湿度管理をしっかり行い、ケージを置く場所は直射日光を避けること。
おすすめ度
人慣れしやすく社交的な性格で、楽しくコミュニケーションをとることのできる動物。カラーや種類が豊富なため、自分の気に入った種類を見つけることも楽しみのひとつ。可愛い声で感情表現してくれるところも、また大きな魅力である。
巻き毛モルモット(アビシニアンモルモット)を飼育する際の注意点
皮膚病になりやすいので、ビタミンの摂取や湿度管理に注意する。また、定期的な体調チェックで早期発見・治療を心がけること。目の前にごはんがあると食べ続けてしまうことがあるので、定期的に確認して適量を用意しておく。日常的にスキンシップを取りながら、皮膚が荒れていないか、肥満になっていないかをチェックすることが重要。
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