ヒョウモントカゲモドキ
目属科:有鱗目 トカゲモドキ科 ヒョウモントカゲモドキ属
分 布:インド北西部~パキスタン、アフガニスタン~イラン
体 長:オス 20~28cm / メス 20~28cm
体 重:オス 約8cm / メス 約8cm
寿 命:約10年
食事(野生下)
昆虫、クモ、小型のトカゲなど
食事(飼育下)
コオロギ、ミルワーム、ピンクマウスなど
特 徴
ヒョウモントカゲモドキという名は、“ヒョウモン=斑点のある”という意味の他に、まぶたがあるためトカゲのように見えるが、実際はヤモリであることから“トカゲモドキ”と名づけられた。 英名である“レオパードゲッコウ(leopard gecko)”という名で販売されていることもあり、略称の“レオパ”と呼ばれることもある。 比較的乾燥した岩場の荒地に生息している地上性のトカゲで、夜行性のため日中は岩下の巣に潜み夜間活動する。 尾に栄養を蓄える性質があり、太さが栄養状態のバロメーターとなる。 カラーや模様が個体によってさまざまで、一般的に有名な品種(モルフ)としてはハイイエロー・スーパーマックスノー・リューシスティック・アルビノ・タンジェリン・ブリザードなどが挙げられる。
慣れやすさ
基本的には触れ合いよりも観賞や繁殖などを楽しむ動物である。ストレスをかけないように静かに飼育しよう。 なつくことはないが、おとなしく順応性も高いため、環境や飼い主に慣れてくると手から直接ごはんを与えられるようになり、また手にのせてもリラックスした姿を見せてくれるようになる。 びっくりさせないように、ケージを叩いたり、シェルターを無理矢理どかしたりしないように注意しよう。
飼育のしやすさ
温度や湿度に対する耐性が高いため、代表的な飼育入門種である。オス同士は激しいケンカをする場合が多いことから、単独もしくは1匹のオスに対して複数のメスの飼育が適している。 食事はコオロギ、ミルワームなどの昆虫に栄養剤を添加したものを与え、ある程度成長した個体には、ピンクマウスなども適している。 爬虫類は自身で体温調節できない変温動物のため、温度は日中25℃~夜間20℃程度に保つ必要がある。 夜行性だが、日中は低めのホットスポット(約30℃)を設置するとよい。温度調節には、エアコンだけでなくパネルヒーターも活用できる。水入れは、口が広くて浅く、ヒョウモントカゲモドキが上に乗ってもひっくり返らない重さのある種類を選ぶ。 湿度が不足していると脱皮不全が起こりやすくなるため霧吹きなどを使用して適切な湿度を保つ。 極度のストレスや脱皮不全などで尻尾を自切してしまうことがある、尻尾は再生するため処置の必要はないが、回復の助けとなるよう栄養価の高い餌を与える。 飼育環境は常に清潔にするよう心掛け、排せつ物の掃除や汚れた床材の取り換えは定期的に行う。
おすすめ度
ペットのヤモリとしてぴったりな種類。これからヤモリを飼育したい方には入門種としておすすめといえる。 基本的な設備が整っていれば非常に飼育しやすいといえ、繁殖も比較的容易である。カラー・模様ともにバリエーション豊富なため、好みのタイプをさがす楽しみもある。
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