チンチラ
目属科:ゲッ歯目 チンチラ科 チンチラ属
原産国:ペルー、ボリビア、アルゼンチン、チリ
体 長:オス 25~35cm / メス 25~35cm(オスよりやや大きい)
体 重:オス 400g~600g / メス 420g~650g
寿 命:5~20年 最長:27年
食事(飼育下)
主食:チンチラ専用のフードやペレット・牧草 副食:与えなくても問題ない。もしくは少量の野菜(小松菜・ニンジン・キャベツなど)・果物(リンゴなど)
特 徴
アンデス山脈の3000m~4000m地点が野生種の分布地域。現在は人工繁殖され、さまざまなカラーがつくり出されている。現在ポピュラーなカラーは、グレー・ブラックベルベット・ベージュ・ブラウンベルベット・ホワイト・パイド・バイオレットなどである。野生個体は絶滅の危機に面している。本来は夜行性。デリケートな動物であるため、飼育は野生下での環境(多湿よりも乾燥した環境)や適温に近づける必要がある。
慣れやすさ
とても頭のいい動物で、飼い主のよきパートナーとなってくれる。しかしその反面、とても警戒心が強く臆病な面があるため、チンチラの気持ちになって少しずつ仲良くなっていけるとよい。個体によっては非常によく慣れ、肩に乗ったり呼ぶと来るようになる。
飼育のしやすさ
適温17~21℃/湿度40%以下 ※チンチラは大変デリケートな動物であるため、特に夏季は25℃以上、冬季は15℃以下にならないよう温度管理をしっかり行い適温を保つこと。 チンチラは環境変化や温度や湿度の変化にとても敏感なため、飼育には最低限の知識が必要。エアコンなどを使って温度と湿度をコントロールし、安定した環境づくりをしてあげて欲しい。またごはんはセルロース(植物繊維)を多く必要とし、脂質や糖質の多いフードを与え続けてしまうと体調を崩すので注意。飼育本やスタッフと相談して、少しでもよい環境でストレスをためさせない飼育を心掛けるようにする。よく砂浴びをするので、ハウスの中には必ず砂浴び用の容器とチンチラ用の細かい砂を用意してあげる必要がある。砂浴びをさせることによって皮膚病などの予防になる。飼い主がずっとそばにいてあげられないのであれば、ずっと入れっぱなしにしておかず、1日に30~1時間砂浴び容器を入れてあげ、砂浴びさせてあげるとよいだろう。
おすすめ度
きちんと育ててあげられれば、とても長い寿命をもつ動物である。長い間に色々な仕草や行動に驚かされ、感動させられるだろう。じっくり1匹のペットと付き合いたい人で、チンチラに生活を合わせられる人には最高のパートナーといえる。毛がふさふさしていてとても触り心地がよいが、引っ張るとぼさっと抜けてしまうことがあるので気を付けること。
チンチラを飼育する際の注意点
食事はチンチラ専用フード(市販)と牧草をごはんとして毎日必ず与える。牧草を床材に使用すると、排泄物を吸い取り、そのまま食べてしまう傾向があるため、牧草はあくまでも食物として与えることをおすすめする。 与えるフードやペレットが原因で歯根を痛めてしまう場合もあるので、牧草繊維が豊富なほぐれやすく柔らかいソフトタイプのフード・ペレットの方がよい。また、ゲッ歯目類がなりやすい不正咬合(ふせいこうごう)にも注意が必要。 飼育のしやすさにもあるように、砂浴びは健康のためにも必要である。砂浴びがうまくできないと、チンチラ自身の脂で毛がボサボサになってしまうことがあるので、必ずさせてあげて欲しい。皮膚病や眼の病気にも注意。 飼育ケージの大きさのポイントは、チンチラが立ち上がったりジャンプしてもぶつからない位の十分な高さと、ごはん皿などを設置しても自由に動き回れる広さがあるもので、掃除のしやすさも考慮して選ぶのが理想。 回し車を遊具として使用する際は、体格に合わせたサイズ選定や壊れにくい素材であるか等に注意する。
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