チゴハヤブサ
目属科:タカ目 ハヤブサ科 ハヤブサ属
分 布:ユーラシア大陸寒帯~温帯で繁殖後、インド、アフリカ南部、東南アジア、中国南部で越冬する。 日本では夏鳥として北海道~東北地方に渡来する。
体 長:オス 32~35cm / メス 33~37cm
体 重:オス 130~340g / メス 130~340g
寿 命:約20年
食事(野生下)
肉食/昆虫(トンボ・セミなど)、小鳥(ヒバリ、スズメ、ツバメなど)、コウモリなど
食事(飼育下)
主食:マウス、ウズラ(親・ヒナ)、ヒヨコ 副食:昆虫など
特 徴
ハヤブサの中では小型でスマートなスタイルが特徴。全体は暗い灰色~茶色で、胸部には白と黒の斑模様になっている。下腹部分は赤褐色、頭部は黒く頬は白い。優れた飛翔力を活かし、小鳥や昆虫を、空中でキャッチしてつかまえることができる。 野生では、ユーラシア大陸で繁殖し、インド、アフリカ南部、東南アジア、中国南部で越冬する。日本では、夏鳥として北海道から東北地方に渡来し、観測数は少ないが、冬は本州中部以南に生息している。主に、エサとなる昆虫や小鳥が多くいる、明るい林や牧場、草原などによく姿を現す。
慣れやすさ ★★★☆☆
ヒナから飼育することによって、非常によくなれる。適切な調教をすると、フリーフライト(飼い主が呼ぶと、遠いところからでもかえってくるなど)できるようになる。しかし、調教には技術と経験が必要。基本的に野生動物は、激しいスキンシップをストレスと感じるため、落ちついた環境で飼育してあげてほしい。
飼育のしやすさ ★★☆☆☆
経験や知識がないと飼育は難しいといえる。猛禽類についての知識を高め、きちんと飼育できるスペースや環境を整えられるかどうか確認してからはじめよう。鳥用ケージを使用する場合には、羽を傷めないように、面積・高さともに十分なものを選ぶようにする。もしくは、チゴハヤブサの場合、なれた個体はケージを用意せず、足に皮を巻いて止まり木につなぐといった方法が一般的である。食事は生餌でなくても、冷凍ウズラなどに栄養剤を添付したものをバランスよく与えるとよい。
おすすめ度 ★★★☆☆
猛禽類の中では小型だが、凛々しい顔つきとスマートなスタイルが特徴のハヤブサ。一般的な小動物よりも、経験や知識がないと飼育は難しいといえる。飼育をはじめる前に必ず、猛禽類についてよく知っておくことが大切。ストレスに敏感なため、できる限り静かで、のびのびとした環境を用意してあげよう。
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