オオミユビトビネズミ
目属科:ネズミ目(ゲッ歯目) トビネズミ科
分 布:モロッコ、イスラエル
体 長:オス 約15cm / メス 約15cm
体 重:オス 100~130g / メス 100~130g
尾 長:15~20cm
寿 命:5~6年
食事(野生下)
雑食性/種子、草木、小さな昆虫の幼虫など
食事(飼育下)
主食:種子類、穀物など 副食:牧草、野菜(小松菜など)、動物性たんぱく質(ささみ、ミルワームなど)
特 徴
トビネズミ特有の長い足と尾、非常に大きな目と耳が特徴である。基本的にトビネズミは後足の指が5本あることに比べ、この種は3本しかない。足全体には少なく毛が生えているが、足の裏には細かい毛が密生している。これは、高温になった砂の上を歩くことにも耐えることができるよう、このような仕組みとなっている。 トビネズミはもともと、荒れた砂漠のような、食物の少ない環境で暮らしている。そのため、遠距離までエサを求めて行けるよう、そして外的から即座に逃げることができるように、著しく後足が発達したといわれている。1度に1m以上の距離をジャンプすることもできる。地面に穴を掘るときなどは、耳を折りたたむことができる。 野生下では、主にグループをつくって活動している、夜行性の動物である。
慣れやすさ ★★★☆☆
とてもおっとりとした性格で、警戒心や攻撃性は弱いといえる。しかし、無理に触ったりすることはストレス・体力消耗につながるため、落ちついた環境で静かに飼育しよう。スキンシップをとるよりも、可愛らしい姿や行動を鑑賞する動物である。
飼育のしやすさ ★★☆☆☆
細くて長い足は、網のあるケージを使用すると、骨折などの事故を起こす危険性がある。そのため、水槽などでの飼育が無難である。同じくケガをする恐れのあるもの(金網状のホイールなど)は、レイアウトに含めないようにしよう。なお、夜間活発に行動するため、90cm以上の水槽や飼育ケースを用意することが理想である。 皮膚を清潔に保つ、代謝をよくする、ストレス解消などを目的として“砂浴び”が必要である。いつも清潔な焼き砂を床材として使用するか、砂浴びスペースを用意するとよい。なお、多湿な環境は体調を崩す原因となるため、除湿機などで湿度管理をしよう。
おすすめ度 ★★★☆☆
こぼれそうな大きな目と、長い尾など、ほかの小動物にはないユーモラスな風貌である。愛らしく、優しい性格なので、そういった面では飼育しやすいといえる。しかし、もともと日本とは全く異なった気候で生活する動物のため、トビネズミに適した環境に整えることが必要。基本的に夜行性であるため、昼間はそっとしておいてあげよう。
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