アンタエウスオオクワガタ
目属科:甲虫目 クワガタ科
分 布:インド・ネパール・ラオス・ビルマ・マレー半島など
体 長:オス インド産:42~88mm / メス インド産:36~52mm
寿 命:成虫:1~2年
食事(野生下)
樹液
食事(飼育下)
昆虫ゼリー、蜜など
特 徴
アゴの形や体の体形が、ラオス・ベトナム・タイなどの産地別で異なっている。インドからネパールの一部、インド寄りの個体は特徴的で、特に人気がある。クワガタの中でも人気の高い、大型のドルクス。横幅が広く光沢のあるカラダに、大きく先のとがったあごをもち、ほとんどの種類が、標高1000~2000mという高いところに生息しているため、比較的暑さに弱く、涼しい飼育環境が好ましい。基本的にクワガタは無臭だが、マルハネやツヤの仲間と同じニオイがする。飼育も難しくなく、産卵木以外のマットにも卵を産むため、繁殖も比較的簡単である。
慣れやすさ
基本的には人になつく動物ではないため、見て楽しむ観賞用の生き物である。しかし、ストレスを与えず、上手に飼育していけば、長生きもし、人に対して警戒心をもたなくなる個体もいるといわれている。大きなあごは、はさまれると非常に痛く、なかなか離さないため、お子様が扱う際には注意が必要。
飼育のしやすさ
外国産のクワガタの中でも、飼育しやすいといえる。以下の点に注意して飼育しよう。 1. 温度管理をきちんと行う。夏場は気温が28℃以上になる場所には置かない。適温は20~24℃(幼虫:18~20℃)。飼育用ケースは直射日光が当たる場所、強い風が当たる場所、乾燥するような場所に置くことは避ける。 2. 飼育用ケース内には1匹ずつ入れる。繁殖を目的としているならば、オスとメスを一緒に入れてもよいが、相性が悪いとケンカをしてしまうので注意。 3. エサは絶対にきらさないよう注意が必要。昆虫類は常に食べ物を食べ続けている動物であるため、エサがきれてしまうことは大変危険。昆虫ゼリーは大きさにもよるが、大体1~2日くらいでなくなってしまうため、新しいものに替えてあげること。なお、腐りやすいため、2~3日たってゼリーが残っていても、新しいものに替えよう。 床材には市販のクヌギマットなどを霧吹きなどで湿らせて使用し、飼育ケースに深く敷きつめること。マットは湿らせすぎると、ダニ発生の原因になるため注意。(マットを握って水が出るのは湿らせすぎ)マットが乾いてきたら、また霧吹きで湿らせる。マットは定期的に取り替えること。
おすすめ度
高価なものから安価なものまで出回っているので、よい個体を探すのに苦労することが多々ある。飼育も簡単で、オオクワガタの中では国産についで子供から大人まで人気の高い種類である。
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