アメリカモモンガ
目属科:ゲッ歯目 リス科 アメリカモモンガ属
分 布:カナダ南東部、アメリカ、メキシコ、ホンジュラス周辺
体 長:オス 13~15cm / メス 13~15cm
体 重:オス 45g~113g / メス 45g~113g
尾 長:8~12cm
寿 命:約5年
食事(野生下)
木の実(カシの実・ヒッコリーの実など)、種子・果物・新芽・きのこ・樹皮・昆虫・鳥の卵など
食事(飼育下)
主食:リス用混合フード 副食:果物(リンゴ・イチゴ・ブルーベリーなど)・野菜(ニンジン・小松菜・ブロッコリーなど)・動物性たんぱく質(ミルワームやコオロギなどの昆虫・煮干など)
特 徴
背中が茶褐色で腹部はクリームがかったホワイトをしており、大きな目が特徴である。完全な夜行性で、一生のほとんどを樹上で生活する。リス科の仲間だが長距離を滑空することができ、長いと1度に50m近く滑空することもある。主にブナ・ポプラカエデなどの広葉樹を好んで巣にし、単独性の動物だが、寒い冬になると1つの巣に複数集まって寒さをしのぐ習性がある。食性は雑食性で種子や木の実などを中心に食べ、リス科の中では動物性たんぱく質も割合多くとる種類である。野生での繁殖期は年2回で、分布する地域によって異なる。1度の出産で1~7匹(平均3~4匹)の子供を産み、子育てをするのはメスだけである。
慣れやすさ
神経質で野性味が強いため、ゆっくり時間をかけないとなかなか慣れない。ストレスをかけないよう優しく接してあげると慣れも早い。ベビーのころから飼育すると手のりになる個体もいる。完全な夜行性のため、昼間のスキンシップは難しいといえる。
飼育のしやすさ
ほとんどを樹上で生活する動物のため、鳥やリスなどのケージで高さ・広さが十分あるものが理想的。止まり木やステージを付け、自然での樹上生活を再現してあげよう。なお、完全な夜行性のため巣箱を必ず設置し、昼間はそっとしておいてあげてほしい。与えるエサは種子類・野菜・果物のほか、昆虫などの動物質のものまでバランスよく与えるよう心がける必要がある。
おすすめ度
大きな目や、かわいらしい仕草といった魅力から、小動物の中でも人気が高い。人慣れすると滑空する姿も見ることができ、他の動物にはない楽しさも味わえる。昼間はほとんど巣に隠れて休んでいるため、生活リズムが夜型の人向きといえる。臆病で神経質な面があるため、ゆっくり飼育してあげよう。
アメリカモモンガを飼育する際の注意点
複数やペアで飼育するより、単独飼育のほうがトラブルも少なく人慣れしやすい。
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