簡単な歴史・解説
ブルドッグは強いマスティフ犬の子孫だが、現在はイギリスの国犬になっている。その名前は牡牛が杭につながれているところへ犬が襲いかかり、鼻にかみつくというブルバイティングというスポーツに由来する。まさにブルバイティング用の闘牛犬として、幾世紀もかけて繁殖改良されてきた。しかし、このスポーツが非人道的なことから衰退してきたため、今度は犬同士を闘わせるドッグ・ファイティング用の闘犬となった。しかし、このドッグ・ファイティングも1935年に禁止され、ブルドッグのブリーダーたちは、この犬種のもつ残忍性を排除することに着手した。今日ではブルドッグは優しくて愛らしい家庭犬となっている。
特 徴
ひと言で言えば怖そうで重圧な体型。 重く、厚く、低い体型。広い肩は体の上に乗っている。頭から胸にかけて皮膚がたるみ、二層の大きな皺がぶらさがっている。また大きな頭部には短い顔、丸い頬、突き出した大きな下顎がある。コートは短く、表面が滑らかで、きめが細かく、平らにねている。
毛 色
ブリンドル、ソリッドのホワイト、レッド、フォーン、パイボールド(胴の白い地色上の不規則な黒い斑)。 ブリンドルの場合、できればレッドが望ましい。ブラウン、レバーは認められない。
お手入れ
コートは、規則正しく目の粗い布でこする程度でよい。
性 格
人に大きな喜びを与える楽しい伴侶犬で、しつけや世話も容易で、子供たちとも仲良くできる。 優しく、落ちつきがあり、気さくな性格で、ほかのペットたちとも快活にふるまう。 しかし、食べ物については独占欲が強く、食べ物が目の前にあるときはほかの犬や動物に対して攻撃的になるので、ほかの犬のいる前では決して食べ物を与えないこと。
運 動
最低限の運動は必要だが、運動のさせ過ぎに注意する。散歩は涼しい場所を選び、住まいも暖め過ぎない。夏の間はエアコンのある環境にいさせるよう努めること。 また自動車に乗せる場合は、窓を閉め切ったままでこの犬だけを車内においていかないこと。
このページを印刷する