簡単な歴史・解説
ビション・タイプの犬は、バーバー犬、あるいはウォーター・スパニエルの子孫として中世の長きに渡り、地中海周辺の地域で知られていた。人なつこいこの犬は当時から魅力的な性格が高く評価されていた。船乗りたちが、ビション・フリーゼを航海に連れていき、貿易の対象としていたこともあった。14世紀にイタリアの旅行者が、この犬をテネリフェ群島のカナリー島で発見し、ヨーロッパに持ち帰ったといわれている。16世紀になるとフランスで小型化し、イタリアとフランス両国の貴婦人たちの間で“白い抱き犬”として流行し、高価なペットになった。スペイン絵画の巨匠ゴヤの数点の作品にも登場している。
特 徴
プードルに似た小型の犬。体長は体高に比べて少々長い。眼は大きく、ブラウンかブラックの眼色。ブラックの鼻は丸く突き出している。絹状の豊かなダブルコート。上毛は約5cm以上。1本1本が離れて生えていて、カールしている。下毛は短くてやわらかい。耳と尾に滑らかに垂れたコートがある
毛 色
毛色はホワイト1色。あるいはクリーム、アプリコット、グレーなどと組み合わさっている。ショーでは明瞭なマーキングとブラックのコートは好ましくない。
お手入れ
ふわっとしたエレガントなコートを保つために、グルーミングは念入りに行う。ブラッシングは毎日必要。また、ショーに出場させるときは、パウダーパフを使う。
性 格
愛情深く明るく遊び好き。家族には従順で、子供やほかのペットとも仲良くなる。マナーのよい、素晴らしいコンパニオン・ドッグだ。
運 動
運動は広い室内で自由に遊ばせる程度でよい。
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