簡単な歴史・解説
この犬種の歴史は、古代にまでさかのぼる。古代ローマ帝国がスイスに侵略した際に持ち込まれた犬が祖先だという。スイスのベルン地方で、牧羊犬やマーケットに買出しに行くときの荷車を引くための犬として活躍し、ガード・ドッグとしても長い間飼われてきた。今日でも、ヨーロッパでは作業犬として活躍している。バーニーズとは、ベルン(Bern)にちなんだ名前で、ベルナーゼ・フンドとも呼ばれていた。1900年代になって、デュール・ペッヘラーという犬種名ではじめてショーに出され、その後最初のスタンダード作成にあたり、バーニーズ・マウンテン・ドッグと改名された。スイスでは最も人気のある犬である。アメリカでも牧羊犬や農作業の犬として流行し、現在は護衛犬や家庭犬としても人気がある。
特 徴
トライカラーの大型犬で、頑健で均整のとれた体型をしている。山岳地方で重い荷車を引くのに活躍していたので、全体の筋肉もよく発達し、頸は太く背は水平で、胴はつまって力強い。胸も深く、骨量も豊か。頭部は平らで、わずかにしわがみられる。V字型をした耳は、少し前方に垂れているが、緊張したときなどはやや上にあがる。眼はアーモンド型で、色はへーゼルかブラウン。口吻は力強くてかなり長く、シザーズ・バイト。長く太い尾は、背中には巻かず、下方に垂れている。胸はコートは少しウェーブして程よい長さがある。
毛 色
ブラック&タン
お手入れ
厚いコートなので、規則正しい毎日のブラッシングと、ときどきの入浴が必要。耳内は清潔に保ち、爪も短く切る。歯石にも気を付ける。
性 格
温和で、見知らぬ人に対しても、やたら吠えず、ささいなことでは騒がない。本来は作業犬であるが、陽気で頭がよいので家庭犬にも適してる。また、母犬は母性本能が強く、子育てにも熱心。
運 動
とくに都心部で家庭犬として飼う場合は、長時間の運動をさせる必要がある。
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