ペキニーズ
英 名:Pekingese
体の大きさ:02
グループ:
第9グループ
コンパニオン&トイ(家庭犬&愛玩犬)
原産国:中国
体 高:オス 約23cm / メス 約20cm
体 重:オス 約5kg / メス 5kg以下
簡単な歴史・解説
ペキニーズは中国を原産とする犬種で「北京の犬」という意味をもちます。紀元前からラマ教の寺院で繁殖され始皇帝をはじめ代々の中国皇帝に献上されたといわれています。祖先はチベタン・スパニエルやラサ・アプソだといわれ、当時の中国王室の人々は、ペキニーズを門外不出の神聖な犬として非常に寵愛されていました。
ペキニーズはがっしりとした体格と豊かなたてがみから「ライオン・ドッグ」と呼ばれたり、皇帝が袖の内に入れて連れ歩いていたことから「スリーブ・ドッグ(袖犬)」とも呼ばれたりしました。長く門外不出だったペキニーズは、1850年代に勃発した第二次アヘン戦争に勝利したイギリス軍によって持ち出され、ビクトリア女王に献上されるとヨーロッパの貴族たちの間で繁殖されるようになりました。アメリカン・ケンネル・クラブには1909年に公認され、ポピュラーな愛玩犬のひとつとして、世界中で親しまれるようになりました。
特 徴
小柄な体格ながら王者のような威厳があり、ボリューム感のある長く豊かなコートと短い鼻によって獅子のような風貌を思わせます。頭部は大きく、ボディは幅広く、短くかがんでいるような前肢も特徴的で、左右にカラダを揺らすローリングといわれる独特な歩き方をします。ハート型の両耳は離れてつき、耳のふさ毛は口吻の下まで達し、鼻・口吻は短くしわが寄っています。暗色の眼は大きく丸くなっていて、尾は高く位置し、背中の方に背負っているように見えます。コートは長くまっすぐで、厚い下毛をもっているため、頸、四肢、尾、指趾に飾り毛があります。特に頸のコートは豊富で、ライオンのようなたてがみをもっています。
毛 色
ブラック、レッド、フォーン、ブラック&タン、セーブル、ホワイト、ブリンドル、パーティカラーなど、どんな色でもよい。
お手入れ
ペキニーズはダブルコートで、アンダーコートの量が多いため、換毛期には特に抜け毛が多かったり、皮膚の通気性が悪くなったりしやすいため、基本的にブラッシングは毎日行うことが必要不可欠です。ブラシは根本から優しくすくように動かします。シャンプーは月に1回を目安とし、しっかりと洗い流して乾かしましょう。また、顔のしわに汚れが溜まりやすいため、こまめに濡らしたタオルやガーゼ、ノンアルコールのペット用ウェットティッシュなどでしわの間の汚れを拭き取りましょう。まん丸の大きな眼は、異常がないか毎日チェックし目ヤニや汚れを取ってあげましょう。
性 格
性格は「猫のようにマイペース」と称され、かわいらしい外観とは裏腹に独立心が強く、確固たる意志をもって自分のやり方を主張します。普段はおっとりして温厚なものの勇敢で大胆な面も持ち合わせており、飼い主さんには忠実で愛情深く甘えん坊です。飼い主さんを独占しようとし、テリトリーの所有欲も強い傾向があります。気位が高く、飼い主さん以外には冷然としていることもあり、時間をかけて人を見ていく性格です。 気位が高く聡明なためしっかりしつけをしないとわがままになりやすいことがあります。無駄吠えやかみつきといった問題行動は少ないものの、嫌なことには歯を当てて抵抗することもあります。成犬になるにつれて頑固になりやすいので子犬の頃からのしつけが重要になります。毎日15分程度のしつけを繰り返し行うのがおすすめです。
運 動
活発で運動量の多い犬種ではないため、散歩は1日2回20~30分程でよいでしょう。暑さに弱いため、早朝や夜の散歩がおすすめです。
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