簡単な歴史・解説
黄金に輝く豊かなコートから、ライオン・ドッグと呼ばれていたペキニーズは、紀元前から中国王室で門外不出の神聖な犬として知られていた。王族の人たちは、この犬を袖に入れて可愛がったと伝えられるほど大切にしてきた。ペキニーズは、その特徴のある外観から、多くの名がつけられていた。がっしりとした体格と豊富なたてがみから、ライオン・ドッグと呼ばれたり、あるいは、この小さな犬は常に飼い主の袖の内側に置かれていたので、スリーブ・ドッグと呼ばれていた。小柄ながら王者のような威厳がある。アメリカン・ケンネル・クラブに公認されたのは1909年のこと。現在では最もポピュラーな愛玩犬のひとつとして、世界中で親しまれている。
特 徴
幅広いボディ、短くかがんでいるような前肢。頭部は大きく幅広く、ハート型の両耳は離れてつき、耳のふさ毛は口吻の下まで達している。鼻は短く、暗色の眼は丸く大きい。口吻は短く皺が寄っている。尾は高く位置し、背中のほうに背負っている。コートは長くまっすぐで、厚い下毛をもっている。頸、四肢、尾、指趾に飾り毛がある。とくに頸のコートは豊富で、ライオンのようなたてがみがある。
毛 色
ブラック、レッド、フォーン、ブラック&タン、セーブル、ホワイト、ブリンドル、パーティカラーなど、どんな色でもよい。
お手入れ
ブラッシングは少なくとも週に3~4回は必要。シャンプーはコートを傷めるので頻繁に行うのは避けたほうがよい。眼は毎日手入れをし、ときには眼軟膏を使用する。
性 格
外観は可愛らしいが、独立心が強く、確固たる意志をもち、自分のやり方を主張する。飼い主を独占しようとし、テリトリーの所有欲も強い。他人に対しては冷然としている。
運 動
室内で自由に動き回らせる程度で十分だが、若い犬は戸外の運動も取り入れる。
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