簡単な歴史・解説
セント・バーナードという名前を聞くと、多くの人々は遭難救助のために雪の山中でソリを引いている姿や、ブランデーの樽をつけている犬を想像する。事実、この犬種はスイスのアルプスの山中で、人命救助のために長い間活躍してきた。16世紀ごろにはスイスのサン・ベルナール僧院の近くで、この地域の雪崩れによる遭難者の捜索や、パトロールなどに活躍していた。この犬種の名前の由来は、19世紀の間にスイスの寺院名からきたものか、もっと以前にローマ軍が進攻した際にすでにつけられていたかは不明で、いまだにはっきりわかっていない。
特 徴
骨格は太く頑健。頸は太く筋肉質。超大型犬で、体も大型犬より大きいが、体に似合わぬ小さな目が可愛い。眼はやや小さく目尻が垂れ、瞬膜が現れることもある。コートは長毛(ラフ)と短毛(スムース)の2つのタイプがある。さらに長毛はストレートとウェーブがあり、厚く毛の量も多い。
毛 色
レッド&ホワイト・ホワイトの地色にレッドが入るもの、ホワイトのマーキングとブリンドルの斑があるものがある。
お手入れ
コートのお手入れは、短毛、長毛ともブラッシングをしていつもきれいにしておく。耳内は洗浄液で清潔に掃除し、爪もいつも短い状態にしておく。とくに春には眼のお手入れに気を配り、涙や目やにを拭き取る。
性 格
超大型犬でありながら、利口で従順な性格。家族には寛容で穏やか、子供に対しても優しい理想的な家庭犬。
運 動
運動は毎日、広い場所でたっぷりさせる。
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