サルーキ
英 名:Saluki
体の大きさ:03
グループ:
第10グループ
サイトハウンド(視覚獣猟犬)
原産国:エジプト
体 高:オス 58~71cm / メス 55~58cm
体 重:オス 20~25kg / メス 14~20kg
簡単な歴史・解説
サルーキは、古代エジプト王室で珍重されていたといわれる犬。人に飼いならされた犬の中でとても古い犬種とされている。これは、今から9000年前のスメル帝国の遺跡から、サルーキに酷似した犬の彫刻が発見されていることを根拠にしている。イスラムのある宗派では、犬は不浄な動物とされているが、サルーキだけは信者と一緒の家で暮らすことができたという。中世のイスラムの猟師は、サルーキのことを“神聖なる恵み”といっていたそうだ。この犬は中東の広大な地域で、各地の部族に飼われ、その土地の猟に適した形で発展してきた。長い間、部族間の交流が少なかったため、それぞれの部族で固定化していき、タイプに多少の違いが出てきた。全てのサルーキのバリエーションを包括して、イギリスで最初のスタンダードが作成されたのが1923年のこと。アメリカン・ケンネル・クラブで公認されたのは1927年のことだった。
特 徴
グレーハウンドに似た流線型の体。骨格がはっきり見えるので痩せているように感じられるが、それが健康で正常な姿である。V字型の頭部に、大きな垂れ耳をもつ。コートは全身短いが、耳、尾、四肢に絹様の長い毛が生えている。
毛 色
レッド&ホワイト、ブラック&タン、ホワイト、フォーン、クリーム、ゴールドなど
お手入れ
短時間でよいので、毎日ブラッシングを行う。寝床の素材は、摩擦による皮膚のただれを防ぐために、やわらかいものを用意する。
性 格
非常に意志が強く、利口な犬。警戒心の強いところもあるが、家族にはよくなれ、忠実である。必要なときは家族を防衛する。また、狩猟本能をもち、長時間走り続けるのを好む一方、家の中でゆっくりくつろぐのも好き。
運 動
肥満防止のために、長時間の運動が必要。走るのが速く、走り出すとなかなか止まらないので、運動は必ずリードをつけて行うこと。
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