簡単な歴史・解説
原産地がドイツのグレート・デーンは、少なくとも400年以上も昔からイノシシ猟に使われており、当時はボア・ハウンドと呼ばれていた。この犬の祖先には、チベタン・マスティフ、オールド・イングリッシュ・マスティフ、グレーハウンドの血統が入っている。現在この犬は世界中に多くの愛好家をもっている。その主な理由として、どの犬よりもとび抜けて大型で、力強さと優美な品格を備え、堂々としているからである。性格のよさから、家庭犬や番犬として飼育されている。
特 徴
筋骨逞しく、大型で非常に高い体高を誇っている。胸深があり、体高はやや正方形に近い。大きく長く狭い頭部は鋭角的で、明瞭なストップがある。眼はワシのように鋭く、眼色はブラック。耳は断耳してピンと立っているか、自然のままで前方に折れ曲がっている。尾は長く、下方に垂れ下がっている。コートは短く厚く、滑らかで光沢がある。
毛 色
ブリンドル・フォーンの地に、顔にブラックのマスクが入るものや、ブルー、ブラック、ハールクインがある。
お手入れ
コートは短いので、毎日のお手入れは短時間ブラッシングする程度でよい。爪は運動時にある程度はすり減るので、とくにお手入れを行う必要はないが、もし伸びているようであれば、短く切っておくこと。
性 格
超大型犬でありながら、家族に対しては誠に忠実で温和。子供たちともよく遊び、面倒をよく見る。しかし、本質的には気迫に富む犬なので、ほかのオス犬と接触するときは注意しなければならない。とても責任感が強いので、しっかり訓練をしておけば、家庭犬や護身犬として頼りになることこのうえない。
運 動
この種で一番重要なことは運動。生後10ヶ月ほどの幼犬期に、あまり長時間の運動をさせると、骨格が未完成なため体型に異常が出る。そのため、成犬になってから十分な運動をさせるよう心がけること。幼犬期は広い場所で自由運動をさせ、服従訓練はこの時期からしっかりと仕組んでおく。
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