体について

歩行

犬は肉食動物の一種であるが、肉食動物の歩く方法には、かかとを地面につけて歩く蹠行性と、指先を地面につけて歩く趾行性とがある。比較すると趾行性の動物のほうが速く、長距離を走ることができる。犬は前足が5指、後ろ足が4指(中には狼爪がある犬種もある)。また、猫科の動物のように爪を引っ込めることはできない。

●蹠行性の動物:アライグマ科、クマ科、イタチ科など

●趾行性の動物:イヌ科、猫科、ハイエナ科など

大変鋭敏。鼻孔は大きく、中は複雑にひだがあり、空気に触れる面積が広いため、嗅覚をつかさどる細胞が広く分布している。犬の嗅覚は全動物の中で最も優れており、人間の1200倍ともいわれている。

聴覚

人間の数倍も聞き分けられ、高音は4万サイクルまで聞くことができる。よって、遠方の物音や獲物の声を素早くキャッチし、嗅覚と聴覚の両方で獲物を見つける。

体力

獲物を最後まで追いつめることのできる持久力と、速く走るのに適した体をもっている。

歯と顎

追いつめた獲物を噛み殺し、肉を引き裂くのに必要な力強い顎と鋭い歯をもっている。これらはすべて非常に力強い武器になる。

視力

動くものには敏感に反応するが、近視である。走る獲物を追いかける必要から、近視ではあるけれども動くものには敏感といえる。

各部の名称

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