メンフクロウ
目属科:フクロウ目 メンフクロウ科 メンフクロウ属
分 布:南北アメリカ、アフリカ、ヨーロッパ、東南アジア、オーストラリア
体 長:オス 35~40cm / メス 35~40cm
寿 命:15~20年
食事(野生下)
肉食/小動物(マウスなど)、昆虫、コウモリ、カニ、カエルなど
食事(飼育下)
主食:マウス、ウズラ(親・ヒナ)、ヒヨコ 副食:昆虫など
特 徴
完全な夜行性で、視覚・聴覚が非常に発達している。小さな標的でも、遠くの物音だけで確実に獲物を捕らえることができる。音源の位置を立体的にとらえることができるように、左右の耳の高さが違うことも大きな特徴である。一般的に顔盤が発達したフクロウは、視覚よりも聴覚を駆使して獲物を捕らえるといわれ、メンフクロウやカラフトフクロウはその種類といえる。メンフクロウは、まるで白いお面をつけたような顔のイメージからこの名がついた。納屋などの建物にある穴を利用して巣をつくる習性があるため、英名では“Barn Owl (納屋フクロウ)”という。頭部から背面・翼にかけて淡い茶系色をしており、顔・前面・足などそのほかの面は、透き通るような白色をしている。
慣れやすさ ★★★☆☆
よくなれた個体は、手のりになり、頭をなでたりできるようになる。よく訓練をし、非常になついた個体は、フリーフライト(飼い主が呼ぶと、遠いところからでもかえってくるなど)できるようになるが、訓練には経験や技術が必要。獲物をとらえる爪は、鋭くとがっているため、手に乗せる際には皮手袋を装着すること。基本的に野生動物は、激しいスキンシップをストレスと感じるため、落ちついた環境で飼育してあげてほしい。
飼育のしやすさ ★★☆☆☆
メンフクロウは、フクロウの中では中型サイズ。体のサイズに合っていない小さな飼育ケージを使用すると、羽や骨を傷めたりする危険性があるため、十分な大きさの飼育ケージが必要である。止まり木は足のサイズにあった太さを選び、まっすぐに加工されたものより、不規則な形の自然木タイプがよい。いつでも落ちつける場として、隠れ家を設置したり、ケージの部分的に囲いをつくってあげよう。
おすすめ度 ★★☆☆☆
お面をかぶったようにユニークな顔をしているフクロウ。猛禽類の飼育は、少々技術と経験が必要。ストレスに弱く、完全な夜行性のため、安定した飼育環境を整え、昼間は静かに休ませてあげることが大切。
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