コジマ動物病院からのお知らせ44

コジマ動物病院からのお知らせ

夏に気を付けたいこと

気温が上がり、いよいよ夏本番が近づいてきました。
毎年この時期になると心配なのが熱中症ですが
今回は熱中症だけでなく「夏に気を付けたいこと」をご紹介いたします。

熱中症

気温や湿度の上昇によりうまく体温調節ができなくなってしまうために
様々な症状を引き起こし重症化すると命に関わる恐ろしい病気です。
■初期症状■
・カラダが熱い
・ハアハアしていて呼吸が浅く速くなる
・ヨダレが増える
上記のような症状がある場合は熱中症の初期症状かもしれません。
まずはカラダを冷やし、すぐに動物病院に相談しましょう。
コジマ動物病院ホームページの『健康相談室』のコーナーで
過去に熱中症についてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので是非ご参考にしてください。

肉球の火傷

夏のアスファルトは60度近くまで上昇すると言われています。
そんな中アスファルトの上を歩くと肉球が火傷をしてしまいます。
アスファルトは熱を吸収しやすく日没後も温度が低下しにくいことから、夏のお散歩には注意が必要です。
■症状■
・散歩を嫌がる
・肉球が赤く腫れている
・足裏を過度に舐める、気にする
火傷は大きな痛みを伴い、傷口からは感染症を引き起こすこともあります。
症状が悪化すると運動制限や長期間の治療が必要になります。
夏のお散歩は早朝や夜に行い、アスファルトではなく土や芝生の上などをお散歩させたり日陰の多い道を通るなどがおすすめです。
アスファルトの上を歩くときは、お散歩前に手のひらを当てて熱くないか確認しましょう。
また、おうちに帰ったら肉球のチェックも欠かさず行いましょう。

皮膚病

気温と湿度が上昇することで雑菌が繁殖しやすくなり、皮膚病にかかりやすくなります。
また、暖かくなるとノミ・マダニの活動も活発になります。寄生されることで皮膚病を引き起こすこともあるので注意が必要です。
■症状■
・カラダを痒がる
・脱毛やかさぶたがある
・皮膚の赤みがある
カラダの痒みはワンちゃん・ネコちゃんにとって大きなストレスになってしまいます。
上記の症状がみられた場合は動物病院を受診しましょう。
また、ノミやマダニが媒介する病気は、ワンちゃん・ネコちゃんだけでなく人にも被害をもたらします。
中には命に関わるものもありますが、ノミ・マダニの寄生はお薬で予防できるため予防をしっかりと行いましょう。

花火や雷

人にとっては楽しいイベントの一つである花火ですが
ワンちゃん・ネコちゃんにとっては恐怖の時間になっていることもあります。
夏に多い雷は大きな音やまぶしい稲光が恐怖を与えるだけでなく、気圧の変化も感じ取り不安になる子もいるようです。
■症状■
・呼吸が荒く、ヨダレの量が増える
・狭いところに隠れようとする
・落ち着きがなく、ウロウロ歩き回る
驚いてパニック状態になり、逃げだし迷子になってしまったり怪我をしてしまう可能性があります。
また、強い恐怖を感じることでけいれんや嘔吐、下痢等の症状を引き起こすこともあります。
症状が落ち着かない場合は動物病院へご相談ください。
花火や雷の音がしたら家のカーテンや雨戸を閉め、ワンちゃん・ネコちゃんがいつもと違う行動をしても叱ったり、大きな声を出さないようにしましょう。
飼い主さん自身が怖がるとワンちゃん・ネコちゃんも怖がらせてしまうので、慌てず普段通りにすることで安心させてあげると良いでしょう。

まとめ

今回ご紹介した「夏に気を付けたいこと」は、予防と工夫をすることで未然に防ぐことができます。
・気温や湿度が高い日や時間帯は外出を控えめにする
・お家で過ごす場合もエアコンを上手に活用し、部屋が熱くなりすぎていないか定期的にチェックする
・寄生虫の予防を行う
・雷や花火大会の日は防音や戸締りなどの対策をする
以上の点に気を付けてワンちゃん・ネコちゃんと楽しい夏を過ごしてくださいね!