🦟フィラリア症について🦟 

2024/08/30

病院(システム使用)
コジマ八王子動物病院
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【フィラリア症って?】
フィラリアはワンちゃんやネコちゃんの寄生虫の1種です。細長いそうめんのような身体をしていて、日本名では犬糸状虫とよばれます。蚊によって媒介されます。
蚊の少ない寒い地域や外出しない子でも感染した例がありますので、あまりお外に出ない小型のワンちゃんや室内飼育のネコちゃんも注意が必要です。

蚊の体内に寄生していたフィラリアの幼虫が吸血によって他の動物の血管内に寄生し、そのまま成長を続けて感染が進行してしまうと、肺や心臓まで移動します。
主に食欲不振や咳などの症状がみられ、さらに感染が重度の場合は血尿や呼吸困難、腹水など、命に関わる様々な全身症状を引き起こします。
ネコちゃんの場合は診断が難しく、突然亡くなってしまうこともあります。


【予防するためには?】
フィラリア症は心臓や肺への寄生まで感染が進行してしまうと、安全な治療は難しいといわれています。そのため、定期的に予防を行い幼虫の段階で駆虫をすることが一番の対策となります。


🐶予防方法😺
①飲ませる内服タイプ(月に1回)・・・おいしい味がついていることが多いので、おやつのようにあげることができます。
②身体に滴下するスポットタイプ(月に1回)・・・飲み薬が苦手な子(特にネコちゃん)におすすめです。
③動物病院で接種する注射タイプ※ワンちゃんのみ(年に1回)・・・毎月の投薬が不要になるため、ご自宅での投薬忘れが防止できます。

なお毎月投薬するタイプのお薬の場合は、間隔が空いてしまうと駆虫が間に合わずフィラリアが成長してしまうおそれがあるので、蚊がいなくなってから1か月後(12月頃)の最後の予防まで毎回しっかり投薬することが大切です。


フィラリア症は何よりも予防を行うことが一番です。投薬を忘れることのないよう注意しましょう!
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