犬猫の飲料水
2024/08/28
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- コジマ橋本動物病院
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- ワンちゃん・ネコちゃんにあげるお水はどのようなものをあげていますか?
「安全できれいなものをあげたい」
と市販のお水を考えたことがある飼い主様も多いのではないのでしょうか。
今回は日常で飲む“お水”についてご紹介いたします。
①市販のお水
市販のミネラルウォーターには、マグネシウムやカルシウムといったミネラルが多く含まれています。日常の飲料水としてミネラルウォーターを与え続けてしまうとミネラルが結晶化して尿石症になる可能性があります。よってミネラルウォーターには注意が必要です。
②おすすめなのは水道水!
日本の水道水はワンちゃん・ネコちゃんが飲み水として使用しても健康上問題ない品質となります。
さらに安価ですぐに用意できることから、水道水を飲み水として一番おすすめしております。
【尿石症とは】
膀胱や腎臓に結石ができる病気です。結石が尿管や尿道に詰まることで、通常は尿と一緒に排出される毒素が体内にたまってしまい、重篤な状態になる危険性があります。
尿石症のサインは以下のものがあげられます。
・頻尿(おしっこの回数が多い・頻繁にトイレに行くがおしっこは全く出ない)
・血尿
・おしっこが濁っている
・おしっこする時痛みがある(痛みのサイン:排尿時に鳴くなど)
・おしっこがキラキラ光っている
このようなサインが見られた場合は、病院へご相談ください。
●飲むお水の量
冬は夏よりも飲水量が減る傾向があります。飲水量が減ってしまうと尿の濃度が上がり、尿中の成分が結晶化して結石となる可能性が高くなります。常に新鮮なお水を飲める環境にしましょう!
1日の飲水量の目安は体重1kgにつき以下の量になります。
わんちゃん;40~60ml
ねこちゃん:20~45ml
上記以上の飲水量がある場合は早期受診を検討してください。
(例)3㎏のわんちゃん
40~60(ml)×3(kg)= 120~180(ml)
3kgのわんちゃんは120~180mlが1日の飲水量になります。
★お水の状態を清潔に保ちましょう!
飲み水の中に、ほこりや毛が入っている状態で長時間放置してしまうと雑菌が繁殖しやすくなります。
こまめに器を洗い、水を変えて清潔な状態を保ちましょう✨