秋に多く見られる疾患について
2022/10/12
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- コジマ橋本動物病院
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- 暑い夏が終わり、涼しい季節となりましたね。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
この時期は、夏からの気温差で体調不良を起こやすいと言われています。
今回は秋に気を付けたい疾患についてお話いたします。
1.胃腸炎
秋の気温差は、夏バテにより弱った胃腸にダメージを与え、消化器系の免疫力が下がり胃腸炎などの疾患を起こしやすくします。症状としては、食欲の低下や下痢・嘔吐などが見られます。
症状が続く際は、子犬・子猫では低血糖、成犬・成猫でも脱水症状を引き起こす場合があるので動物病院を受診しましょう。
2.尿路結石
気温が下がると飲水量が減ります。
人はこまめな水分補給を心がけることが出来ますが、ワンちゃん・ネコちゃんの場合には飼い主様が気を付ける必要があります。
「あまり水を飲んでいない気がする…」と感じたら、ドライフードからウェットフードに替えたり、ごはんをふやかして与えるなどの工夫をするとよいでしょう。
3.寄生虫症
「寄生虫予防は、春・夏のみでよい」と思っている飼い主様は多いですが、秋・冬も予防をオススメしております。特にマダニに関しては、秋も春と同じくらいピークの時期を迎えるので、予防はした方が良いでしょう。
フィラリアの予防に関しても、「涼しくなって蚊も減ってきているから」と予防薬の投与を途中でやめてしまうのは非常に危険です。
蚊が出始めて1か月後~蚊がいなくなって1か月後までの予防が推奨されており、当院では大体4月~12月くらいを目安に予防をオススメしてします。(※地域によって予防期間が異なるかもしれません。)
4.かぜ
人と同じように気温が下がることでカゼをひきやすくなります。症状としては発熱・咳などが見られます。
暖房をつけるほどの気温でないときも、ペットが寒いと感じたときに温まれるように毛布やベッドを置いておいてあげるとよいでしょう。
ペットも人と同様に、季節の変わり目に体調を崩してしまうことが多くみられます。
冬になると、また起こしやすい疾患が多くなるので、本格的に寒くなる前から免疫力を下げないようにしておくことが大切です。