長生きのためにできること

2022/09/22

病院(システム使用)
コジマ橋本動物病院
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大切なペットには、健康に長く生きてほしいものですよね。
近年、飼い主様方のペットへの関心・意識が高まったことにより、平均寿命がどんどん伸び続けています。
これまでは、寿命を延ばすことに注目されがちでしたが、近年は健康でいられる期間を延ばすことに意識が向けられています。
ペットの長生きのために私たちが出来ることをいくつかご紹介いたします。

【足腰を鍛える】
足腰が弱ってしまうと、将来寝たきりになってしまう可能性が高まります。
高齢になってもペット自身の行動が制限されないよう足腰を鍛えておくことが大切です。
シニア期の過度な運動は、関節を痛めてしまう可能性があるので、控えましょう。
毎日のお散歩を習慣化するだけでもかなり変わってくるので、オススメです。

【歯のケアをする】
3歳で80%の子が歯周病であると言われております。
歯周病になると、痛みや違和感を感じ、食欲低下に繋がることもあり、心臓病や腎臓、肝臓にも影響し、病気の一因になる可能性もあります。
定期的に歯みがきを行いましょう。初めから歯ブラシを使用すると怖がってしまうことがあるので、最初は指に巻き付けたガーゼなどで歯を触ることか ら始めましょう。
また、味のついた歯みがきペーストなどを使用するとおいしい味がして、歯みがきをするのが楽しみになってくれる子もいるのでオススメです。

【肥満にさせない】
肥満になると体のさまざまな部位に炎症が起こります。その炎症が免疫機能やホルモンなどに影響を与え、がんや糖尿病など危険な病気を引き起こすことがあります。
また、肥満になると触診(体を触って診察をすること)がしづらく、病気の発見が遅れてしまうことも。
可愛いペットに喜んでもらうためにたくさんおやつをあげてしまう方は多いかもしれませんが、その行動はペットの寿命を縮めてしまっているかもしれません。
普段食べているごはんをご褒美に一粒あげるだけでも十分に喜んでくれると思います。

【健康診断を受ける】
早期発見・早期治療のために成犬・成猫は1年に1回、シニア期には半年に1回以上の健康診断をされることをオススメします。
当院ではアニマルドックというワンちゃん・ネコちゃん用の健康診断を行っております。
完全予約制となりますので、ご希望の方はお電話にてお問い合わせください。

【予防接種を受ける】
狂犬病は発症すればほぼ100%亡くなると言われており、人にも感染する恐ろしい感染症です。
現在は、有効な治療法がありませんが、ワクチン接種が義務付けられています。
混合ワクチンでは、ジステンパーウイルスやパルボウイルスなど
発症すると命の危険のある感染症の予防が出来ます。
当院では、いずれも年に1回の追加接種をおすすめしています。

  
【去勢・避妊手術をする】
男の子は精巣腫瘍や前立腺肥大、女の子は子宮蓄膿症や卵巣腫瘍などの
リスクを減らすことが出来ます。
繁殖の予定がなければ、手術を受けることをオススメします。


【寄生虫予防をする】
ノミ・マダニはかゆみを伴う皮膚炎の原因になったり、病気を媒介することがあります。
フィラリア症は蚊を媒介として心臓に寄生する病気で、寄生されると死に至ることもあるので、予防は必須です。
予防薬は、液体を背中に垂らすタイプや、おやつタイプのものなど
いろんな種類があるので与えやすいものを選んであげてください。


【ボディチェックをする】
「最近、毛づやが悪いような…」
「以前より、元気がない気がする…」など毎日見ているからこそ気づく小さな変化が、重大な病気のサインであることも多いです。
普段からスキンシップを兼ねて体の定期チェックをしましょう。


【サプリメントの使用】
近年サプリメントを飲んでいる子は増えています。サプリメントを健康維持のために、普段の生活にプラスするのは◎
ただし、持病がある場合などは、必ず獣医師に相談をしてから与えるようにしましょう。
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