災害時、準備しておくべきもの

2022/06/17

病院(システム使用)
コジマ橋本動物病院
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災害は、いつやってくるかわかりません。
いざというときに大切なペットを守れるように、日頃から備えておくことが大切です。

【同行避難】
同行避難とは飼い主がペットを連れて避難することを言います。
「ペット受け入れ可」の避難所の多くは人間とペットの避難エリアを分けており、人間の生活エリアにペットを連れ込むことが許可されない場合があります。
お住まいの自治体ではペットの同行避難についてどのような方針を採っているのかをあらかじめ確認をしておきましょう。

【日頃からやるべきこと】
①ワクチン接種やノミ・マダニ予防など、ペットの健康管理をする。
②ペットに迷子札やマイクロチップを装着する。ワンちゃんは鑑札と狂犬病予防注射済票も。
③ケージに入ることに慣れさせる。
④ケージやペットの避難用品をすぐに持ち出せるようまとめて玄関などに置いておく。
⑤自宅から避難場所へのルートを確認しておく。
⑥お近くの避難場所がペット受け入れ可能であるかを確認しておく。(ウェブサイトなど)

【用意しておくべきもの】
いざというときに備えて、前もって用意できるものは、あらかじめ準備をしておきましょう。
✓ケージ
 多頭飼いの場合は1頭につき1つ用意しましょう。
 布製のものではなく、ハードタイプのキャリケースがお勧めです。
✓ごはん
 災害の影響により、避難所での生活がどれぐらいの期間になるかはわかりません。
 少なくとも5~7日分以上は必要です。
✓普段飲んでいる薬や療法食
✓飲み水
少なくとも5~7日分以上の用意を。
✓首輪、リード
予備のものがあると尚良いです。リードは伸びないタイプのものがオススメです。
✓ペットシート
✓糞便の処理袋
✓トイレ用品
 ネコちゃんの場合は使い慣れたトイレ砂も用意しましょう。
✓食器
✓飼い主様の連絡先と緊急連絡先、預かり先などの情報
 飼い主様の連絡先だけではなく、飼い主様以外の方の緊急連絡先の記載もあると◎
✓ペットの写真
 迷子になってしまった際に非常に大切なものとなります。スマホの写真でも◎
✓ワクチン接種状況、既住歴、健康状態、かかりつけ動物病院などの情報
✓タオル、ウェットタオル、ブラシ、コットンなどのケアグッズ
✓ビニール袋
 排泄物の処理などにも使うので色々なサイズがあると◎
✓お気に入りのおもちゃ
 自分の匂いがついているものを。
✓洗濯ネット
 ネコちゃんの屋外診療などでも使えます。
✓ガムテープやマジック
 ケージの補修、段ボールハウスづくりなど多様に使えます。

【マイクロチップの重要性】
2011年の東日本大震災では、飼い主とはぐれたペットの姿が多く報道され、ペットを連れての避難生活の困難さについても注目されました。
中には飼い主様とはぐれてしまい、保護団体などで生活をしている子もいました。
はぐれてしまうと、飼い主様の元に帰ってくることが難しくなってしまいます。
しかし、あらかじめマイクロチップの挿入と飼い主様の情報を登録しておくことで、迷子になった子が他の方に保護された際に、マイクロチップの番号で飼い主様へ連絡が出来るようになります。

もっと詳しく知りたい方は、環境省のウェブサイト「人とペットの災害対策ガイドライン」を是非ご覧ください。