カゼにお気を付けください。

2020/12/19

病院(システム使用)
コジマ橋本動物病院
本文
本格的に気温が下がり、寒い日々が続きますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
今回は、ワンちゃんやネコちゃんの風邪についてお話します。

<ワンちゃんの風邪の症状>
・くしゃみ(頻繁) ・咳 ・鼻水 ・発熱 ・目ヤニ など。
免疫力が低い子犬・子猫や高齢犬・高齢猫は発症すると、重症化することがあります。
ワンちゃん・ネコちゃん同士で感染する可能性があるため、多数のペットが集まる場所へ行く際には注意しましょう。
感染力が高く、くしゃみや鼻水に風邪のウイルスが多く含まれるため、同居ペットがいる場合はうつってしまうことがあります。

<ワンちゃん・ネコちゃんの風邪は人にも感染する?>
風邪の原因となるウイルスがワンちゃん・ネコちゃんと人とでは異なりますので、基本的には感染の心配はありません。

<大切なペットを風邪から守るためには?>
✔ペットの暮らす環境を清潔に!
風邪の原因となるウイルスを、生活内から減らすためにこまめに掃除をし、換気をするよう心がけましょう。
空気清浄機などを使用すると、なお良いでしょう。
複数ペットを飼われている方は他の子たちにうつらないよう、風邪をひいている子を隔離し、その子に触れた後は手を洗い、消毒をするなどの対策が必要です。

✔適切な温度、湿度管理を!
室内を過ごしやすい気温に設定することはもちろんですが、室内の温度を暖かくしすぎると外に出た際、気温差に対応できなくなってしまうことがあります。
犬種・猫種・年齢などによっても理想の室内温度は異なりますので、その子の過ごしやすい温度に設定してあげることが大切です。
また乾燥していると、ウイルスに感染しやすくなりますので、加湿器なども使用すると良いでしょう。(理想の室内湿度は50~60%)

✔子犬・子猫の場合は、寝る時間や休む時間の確保をしっかりと!
連れて帰ったばかりの子は、可愛くて仕方ないですよね。
可愛いからといって、ずっと構ってあげたり遊んだりしていると、その子たちは遊ぶことが楽しくて寝る間を惜しんで遊んでしまいます。
すると体が疲れてしまい、風邪をひきやすくなります。
遊んであげることも大切ですが、休むことも大切です。しっかりと休む時間を作ってあげましょう!

<治療>
風邪のような症状が見られたら、すぐに動物病院へお連れください。
治療内容としては、症状や重症度によりますが、飲み薬や、霧状のお薬を吸引する治療などがあります。
そしてお家に帰ったら、暖かい環境で安静に過ごしましょう。

<最後に>
風邪というと、なんとなく軽く感じるかもしれませんが、重症化すると肺炎を起こし、死に至る可能性も0ではありません。
風邪の症状が見られたら、すぐに動物病院への受診をおすすめします。