食べては危険なもの。
2020/09/09
- 病院(システム使用)
- コジマ橋本動物病院
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- ペットが食べると危険である人間の食べ物はいくつかあります。
人間が食べているからペットが食べても安全であるというわけでは決してありません。
今回は食べてはいけない食べ物をいくつかご紹介させていただきます。
<タマネギ・ネギ・ニラ・ニンニクなどのネギ類>
ネギ類に含まれる成分が反応し、赤血球を破壊・貧血を起こします。
・無気力 ・呼吸困難 ・嘔吐 ・下痢
・茶色い尿 ・黄疸(歯肉や白目部分が黄色い状態) などの症状が見られます。
ネギ類を加熱してもこの成分がなくなることはありません。
生でも加熱をしても、与えないようにしましょう。
ハンバーグやピザ、カレーライスなど、エキスが出ているものも危険です。
<レーズン・ブドウ>
年齢に関わらず、少量でも急性腎不全を引き起こす恐れのある果物です。
症状として、
・食欲低下 ・元気消失 ・嘔吐 ・下痢 ・腹痛
・尿量が減る ・脱水 などの症状が見られます。
<チョコレート>
チョコレートの中の、テオブロミンという成分が中枢神経を刺激する毒素となります。
・下痢 ・嘔吐 ・不整脈 ・口の渇き ・体温不調
・多尿 ・失禁 ・けいれん ・てんかん発作 などが見られます。
食べてしまってから1~4時間ほどで症状が出ると言われていますが、どれくらい食べたか、どの種類のチョコレートを食べたのかでも変わってきます。
カカオの含有量とテオブロミンの含有量が高くなるほど、危険度と致死率は高くなります。
ミルクチョコレート<ダークチョコレート<ブラックチョコレート<ココアパウダーの順に
含有量が多くなります。
テオブロミンはコーヒーなどに含まれるカフェインにも多く含まれておりますので、
カフェインを含む飲み物や食べ物にも注意が必要です。
<アボガド>
アボガドの中に含まれるペルジンという成分で、下痢・嘔吐などの消化器症状を起こすことがあります。
また、大きなアボガドの種を飲み込んでしまった場合には、腸閉塞を引き起こす危険が高くなりますので注意しましょう!
<マカダミアナッツ>
神経症状を引き起こす恐れがあるようです。
また、脂質が多いので、肥満や膵炎の原因ともなります。
ナッツ類やクルミなどは、消化が悪く下痢や嘔吐、便秘などを引き起こすことがあり、体が小さい子(小型犬~中型犬、猫)は丸飲みしてしまうと腸閉塞を引き起こす恐れがありますので注意しましょう!
今回ご紹介させていただいたものは危険な食べ物の一部であり、他にもいくつか存在しています。
少量の摂取では害はなくても、たくさん与えてしまう事により毒物となるものもあります。
人間の食べ物をむやみにペットに与えることは非常に危険ですので、注意しましょう。
もし誤って食べてしまった場合には、迅速な処置が必要となる場合もございますので、
すぐに動物病院へご相談下さい。