全身麻酔について
2012/06/15
- 病院(システム使用)
- コジマ浦和動物病院
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- 浦和病院では毎日のように避妊手術や去勢手術を行っています。つまり毎日のように「全身麻酔」をかけています。今日は全身麻酔についてお話したいと思います。
全身麻酔をかけるということは、意識をなくさせ痛みを感じなくなる状態にするということです。これは動物の体にとって、とても大きな変化を起こさせることなのです。病気で全身状態が弱っている子だけでなく、健康な子でも非常に低い確率ではありますが麻酔をかけることで具合が悪くなることがあります。
当院では、全身麻酔をかける前には術前検査として「血液検査」と「胸部レントゲン検査」を行います。「血液検査」では麻酔薬を代謝・排泄する臓器である肝臓や腎臓に異常がないか、病的な貧血や脱水がないか、などを調べます。「胸部レントゲン検査」では主に心臓と肺に異常がないかを調べます。ここで異常が出ると、麻酔リスクが高くなることが予想されますので、その日は手術中止になります。そして、異常を治療してから再度手術を行うようになります。
避妊・去勢手術はよく「簡単な手術」だといわれます。確かに手術時間は短いし技術的に難しいことはあまりありません。しかし全身麻酔をかけることは決して簡単なことではありません。我々は日々緊張し、細心の注意を払って手術を行っています。オーナーの皆様も、手術や麻酔に関して不安なことや気になることがあったら遠慮なくご質問下さい。