毛球症のおはなし

2019/11/27

病院(システム使用)
コジマ本牧動物病院
本文
毛球症(もうきゅうしょう)とは、
飲み込んだ被毛をうまく体外に排出できず
消化管の中に留まってしまった状態の事です。
特にねこちゃんは、自分で毛繕いをしたり他のねこちゃんの毛繕いをした際に毛を飲み込んでしまいます。

通常、飲み込んだ毛は便として体外へ排出されるか、
毛球になってしまっても毛球がある程度の大きさになると
自発的に吐き出すことで体外へ排出されます。
しかし何らかの原因で毛玉が排出出来ないと
次第に大きくなり、体内で引っ掛かって
詰まってしまう事で毛球症が起こります。

毛球がつまる位置によって症状は異なってきますが、
主な症状をご紹介致します。

✔食欲がない
✔元気がない
✔えづく
✔吐く
✔吐いたものに血が混じっている
✔脱水
✔便秘
などです。

✪気をつけた方が良いねこちゃん

✔長毛種である
ペルシャ・ヒマラヤン・ノルウェージャンフォレストキャットなど

✔毛繕いの頻度が高い
品種関係なく、綺麗好きな子やストレスを感じやすい子で
毛繕いをする頻度が高いねこちゃんは注意が必要です。
また、春や秋などの換毛期は特に注意しましょう。

✔高齢の子
高齢になると胃腸の機能や吐き戻す力が弱くなるため、毛球症になりやすくなります。

✪予防するには…
こまめにブラッシングしたり、ストレスを軽減するようにすると良いです。
毛玉を作りにくくするサプリメントやフードを使うのも良いでしょう。
また、繊維の多い食事にすることも、毛球症の対策としては有効です。

毛球症は、場合によっては内視鏡を使用して毛球を取り出したり、
手術する必要が出てくることもあります。
しっかり対策して、ねこちゃんと快適な生活を送りたいですね。