~愛犬の「スキンケア」について~

2019/10/16

病院(システム使用)
コジマ本牧動物病院
本文
私たちが乾燥による肌荒れトラブルがあるように、この季節は犬の肌荒れにも注意が必要です。犬の皮膚は非常にデリケートです。角質層は人間の1/3~1/5しかないと言われており、そのため乾燥や刺激に弱く皮膚のトラブルを起こしやすいと言えます。愛犬を乾燥から守ってあげるために重要なスキンケアが「保湿」です。
皮膚の中にあるセラミドという脂質には皮膚の中に水分を保っておく重要な役割があります。これが不足すると皮膚が乾燥し、外からの微生物や微細物質に対する防御力が低下することで様々な皮膚障害を起こします。たとえば、アレルギーの原因物質(アレルゲン)が侵入することで痒みやフケなどのアレルギー症状を起こします。
現在の住環境では寒い冬はエアコンやストーブ、ファンヒーターを使用している家も多くありますが、犬にとっては非常に皮膚が乾燥しやすい環境と言えます。その中でも、ホットカーペットや床暖房はエアコンなどと比べて乾燥しにくいと言われています。
人と犬の共生にあたって大切な愛犬を乾燥から守るために、暖房機器の使い方を見直したり乾燥を防ぐために加湿器を併用することで住環境を整えるとともに、コミュニケーションも兼ねて手で体を触ってあげてこまめに大切な愛犬の皮膚をチェックしてあげると良いでしょう。