ズーノーシスについて②

2019/10/14

病院(システム使用)
コジマ橋本動物病院
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前回に引き続き、人獣共通感染症(ズーノーシス)についてのお話しをさせていただきます!

【SFTS(重症熱性血小板減少症候群】
2013年に日本で初めて確認されてから話題になったのが、この感染症です。
マダニに咬まれることによって感染する病気で症状として、発熱・嘔吐や下痢などの消化器症状に加え、頭痛や意識障害なども現れます。
その後、リンパ節の肥大や皮下出血・下血なども起こります。
致死率は6~30%と言われており、SFTSウイルスへの予防薬やワクチン・有効な薬剤はありません。

このウイルスに感染しないために私たちが気を付けるべきことは、マダニに刺されないようにすることです!!
マダニに寄生されてしまう事を考え、予防薬の使用することをお勧めしております。
この予防薬はマダニに刺されることを予防するものではなく、寄生したマダニを駆虫する薬です。
ですので、マダニに寄生されない・刺されないためには、お散歩中はマダニが潜んでいそうな草むらなどを歩かせないという事がとても大切なのです!!

ウイルスに感染した動物を触る際やお世話をする際には注意が必要ですので、手洗いや消毒を徹底し、過度なスキンシップは避けましょう!!

【パスツレラ病】
犬や猫の口の中に常在している菌が原因となっており、引っかかれたり噛まれたり事により感染します。
症状としては傷口の腫れが見られ、ひどくなると気管支炎や肺炎を引き起こすこともあるようです。
こちらの予防としては、ワンちゃんやネコちゃんに口移しでおやつをあげたりなどの過度のスキンシップを避けることと、ペットに咬まれてしまった後はすぐに洗い流すなどの対策をとる事が大切です。


前回と今回の2回に分けてズーノーシスについてのお話をさせていただきました!
予防薬やワクチン、そして私たち飼い主が気を付けることによって防ぐことの出来る病気がたくさんあります!!
大切なペットと楽しく快適に生活をするために、しっかりと予防をしていきましょう♪