ズーノーシスについて①

2019/10/02

病院(システム使用)
コジマ橋本動物病院
本文
みなさん、人獣共通感染症という言葉をご存知でしょうか?
人獣共通感染症とは、人から動物へ、そして動物から人へと移る可能性がある感染症のことで、ズーノーシスとも呼ばれます。
今回はそのズーノーシスについてお話させていただきます!

世界中で確認されているだけでも、150種以上もの感染症があります。
日本にこのすべての感染症が存在しているわけではありませんが、寄生虫による疾病を合わせても数十種類にもなると言われています。
ワクチンや予防薬の使用、そして飼い主が気を付けることによって防ぐことの出来るズーノーシスもたくさんあるので、そのうちのいくつかご紹介致します♪

【狂犬病】
人間にも動物にも感染の危険がある感染症としてまず始めに狂犬病が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
狂犬病は感染した動物に咬まれることで感染します。症状として様々な神経症状が認められます。
発症すると100%死に至ります。
そんな恐ろしい狂犬病ですが、予防接種で予防が出来ます。
日本では「狂犬病予防接種法」により飼い犬には年に一度の予防注射が法律で定められています。
この法律が制定され、予防が強化されたお陰で、日本での発症はもう50年以上確認はありません。


【レプトスピラ症】
レプトスピラ症に感染した野生動物(特にネズミなどの齧歯目類)の尿に多く排出される病原体で、山での水たまりなどに接触することで感染します。
ワンちゃん、ネコちゃんに現れる症状としては、食欲不振・発熱・嘔吐・黄疸などの症状が見られます。
アウトドアなどでワンちゃんを連れて山へ行く予定などがある方は、水たまりの水を飲ませない・接触させないなどの注意が必要です。
山へ連れて行ったあとに元気がなくなった…という場合は、すぐにお近くの動物病院へ連れて行きましょう!
そして人間にも移りうる感染症なので、感染症が疑われる動物の尿には触らないようにしましょう!
この感染症は混合ワクチンで防ぐことが出来ます。当院では8種混合ワクチンと、レプトスピラ単体のワクチンを取り扱っております♪

今回はこの2種類の病気についてご説明させて頂きました!
次回もズーノーシスについてご説明いたします。