皮膚のお手入れのお話。

2019/08/15

病院(システム使用)
コジマ橋本動物病院
本文
高温多湿の陽気が続いておりますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
この時期、飼い主様方に気をつけていただきたいのが、「蒸れによる皮膚炎」です。
日本のこの高温多湿の気候は、皮膚と被毛の間に湿気が生じて、蒸れによる皮膚炎が起こりやすくなるのです。
本日は、この時期の皮膚炎の予防についてお話しさせていただきます!

<皮膚炎とは?>
皮膚に起こる炎症のことを言います。
アトピーによるものや、寄生虫によるもの、そして上記でもお話しさせていただいた、蒸れによるものなどと、原因はさまざまです。

<蒸れによる皮膚炎を防ぐには?>
まずは皮膚と被毛の状態を、頻繁にチェックすることが大切です!
毛もつれや毛玉は出来ていませんか?
毛玉や毛もつれがあることで、皮膚と被毛の間に湿気が生じやすくなり、皮膚炎の原因となります。
つまり、ブラッシングやお手入れが非常に大切なのです!!

<ブラッシングの効果>
♪毛並みがよくなる
♪被毛についた汚れやゴミを取り除くことが出来る
♪血流を良くし、皮膚のマッサージ効果あり
♪抜け毛や抜けかかった毛を取り除き、被毛の抜け替わりを促す
♪頻繁なお手入れにより、皮膚の様子をチェックでき、病気の早期発見につながる
♪愛犬とのコミュニケーションがとれる

<お手入れ>
短毛種にはブラッシングやお手入れは不要なのでは…と思っている方が非常に多いかと思いますが、毛が短い子たちにもお手入れは必要です!!
毎日のお手入れは蒸しタオルなどによる拭き取りマッサージでOKです◎
それでも気になる方は、ラバーブラシなどをご使用いただくと、驚くほどの毛が抜けますよ!

ダブルコート(※上毛・下毛を持っている子たちの事。抜け替わりの時には下毛が抜けます。)
と呼ばれる子たちは、抜けた下毛を残しておくと、そこの皮膚が蒸れ、皮膚炎の原因となりますので、定期的なブラッシングが必要です。
毛の流れと逆→毛並みに沿ってブラッシングをすると大量に抜けますよ♪

お散歩の後やシャンプー後の乾かし忘れなども皮膚炎の原因のひとつです。
しっかりと完全に乾かしてあげましょう♪

<ブラシの種類>
お家でのブラッシングでご使用いただけるブラシをいくつかご紹介させていただきます♪
○スリッカーブラシ
換毛期の子や抜け毛が多い子にはこちらがおすすめです。こちらのブラシは針の部分が他のブラシより硬くなっているため、力を入れすぎて皮膚を傷つけないよう注意が必要です。毛もつれがある場合、同じ箇所を何度もこすり続けたり、強くこする事は厳禁です。
スリッカーブラシを選ぶ際は、針の埋まっているクッションが柔らかいブラシを選びましょう♪

○コーム
金属製のクシです。主にブラッシングのあとの仕上げに使用されますが、毛玉が出来ている部分や細かい部分にも使用できます。皮膚を傷つけないよう、先端が丸くなっているものを使用しましょう♪

○ラバーブラシ
弾力性があるゴム製のブラシ。短毛の種類の子におすすめのブラシです。
毛並みに沿って体の表面を優しくブラッシングすることで、抜け毛だけを吸着して取り除くことが出来ます。
マッサージ感覚で出来るので、ブラッシング中にうっとりしてしまう子もいます♪
ミトン型のラバーブラシは、体をなでてあげるだけで毛が取れるので、こちらもおすすめです♪

コジマのペットショップでも多種類のブラシを取り扱っておりますので、ぜひご覧になってみてくださいね★

<最後に…>
中にはブラッシングが嫌いな子もいますが、その場合はブラッシングを頑張ったらご褒美をあげると、「ブラッシングをしたらご褒美がもらえる…♪」と喜んでブラッシングをさせてくれるようになるかもしれません。
身体のチェックも兼ねて、ブラッシングやお手入れをしてあげましょう♪