お肌のトラブルに注意!!
2019/06/14
- 病院(システム使用)
- コジマ府中動物病院
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- 梅雨の季節を迎え、ぐずついたお天気が続いておりますね。
今回は皮膚病について少しお話しをしたいと思います。
皮膚には「ブドウ球菌」、「マラセチア」という常在菌がいます。
異常に繁殖すると「膿皮症」や「マラセチア性皮膚炎」などの皮膚病が発症します。
① 膿皮症
<症状>
・患部の痒み赤みがあり、痒みが酷くなると自分で傷をつくることもあります。
また広い範囲の脱毛や腫脹(患部が腫れること)などの症状があります。
<原因>
⇨通常は皮脂や細胞性免疫の表皮バリアで守られています。
皮膚そのものへの侵入は防がれています。
しかし、他の皮膚炎にかかっていたり、免疫力が低下していたり
、皮膚が不潔だったりするとブドウ球菌に感染して、膿皮症を発症します。
<予防>
☆飼育環境と皮膚を清潔にして、食事・栄養に気をつけましょう!!
(※シャンプーは成分や回数に注意してください。(>人<;))
② マラセチア性皮膚炎
<症状>
・耳、脇の下、爪の間などの様々なところで赤みと痒みを伴い、特異的な異臭がします。
また、黄色がかった脂性痂疲(ベタベタしたフケ)がでてきます。
<原因>
⇨マラセチア菌は皮膚に何の問題も起きてない時にも、常に犬の皮膚に存在しています。
しかし、何らかの原因でマラセチアの数が増殖し炎症を起こします。
<予防>
☆適切なシャンプーが大切です。また、皮脂の分泌を抑えるように食事を工夫するのも予防に効果的です!!(*^▿^*)
③アレルギー性皮膚炎
<症状>
・持続する痒みを伴います。
・アレルゲンに対する免疫反応で皮膚に炎症が生じます。
※動物で一般的に認められているアレルギー性皮膚炎は
ノミアレルギー…原因はノミの唾液です。
アトピー性皮膚炎…皮膚のバリア機能が低下した際にアレルギーの原因となる
ハウスダストやカビに含まれるアレルゲンが皮膚を通じて
体内に侵入することで免疫機能が過剰に働き、アレルギー
反応を起こし発症します。
食餌性アレルギー…食べ物が原因でおこるアレルギーです。
アレルギー性接触皮膚炎…皮膚にシャンプー・洗剤などの薬物や花粉などの植物
がアレルゲンとして接触することにより症状がでます。
また、プラスチック製の食器・おもちゃ、首輪、
カーペットなどによってもおこることがあります。
<予防>
☆愛犬の生活環境を整え、まめに掃除をするなどアレルゲンに近づけないように心
がけることと日頃からシャンプーなど行い、皮膚を清潔にしましょう!
また、皮膚病ではありませんが、内分泌疾患「甲状腺機能亢進症・低下症」の症状で
脱毛、毛艶が悪くなる、皮膚が黒ずんで厚くなるなど皮膚の症状がでることもあります。
その子にあった予防法で、快適な生活を過ごしていきましょう!!
もしその様な症状がございましたら、当院にご相談ください(o^―^o)