フィラリア症について。

2019/05/17

病院(システム使用)
コジマ橋本動物病院
本文
だんだんと蚊が現れる季節となりましたので、フィラリアの予防を始めましょう!

<フィラリア症とは?>
フィラリアは、動物の心臓や肺動脈に寄生する寄生虫です。
成虫の状態で、オスは体長約17cm、メスは体長約28cmと細長く、乳白色のソーメンのような
形をしています。その見た目から、別名で犬糸状虫とも呼ばれます。
フィラリア症に感染した動物の血液を蚊が吸うと、フィラリアの赤ちゃん(ミクロフィラリア)が血液と一緒に入ります。
赤ちゃんたちは蚊の体内で成長していき、蚊がまた別の動物を吸血のすることで、
吸血された動物の体内に入り、さらに成長をしていきます。(成虫になるまで成長は続きます。)
大きく成長したフィラリアは血管を通って、心臓へと流れてゆきます。
心臓に流れてゆくフィラリアの数が多くなると、心臓につながる大きな血管や肺動脈を塞ぎ、
貧血や呼吸困難などを引き起こし、急死することもあります。

<大量のフィラリアが肺動脈に詰まってしまったらどうしたらいいの?>
大量に詰まってしまった場合は、手術でフィラリアを取り出さなければなりません!
しかし、フィラリアに大量寄生されているワンちゃんは手術が必要とされる頃には、
体力的に弱っていることがほとんどで、全身麻酔下での大掛かりな手術はとても負担になります。

フィラリアが成虫へと成長する前に、しっかりと予防をする事が大切です!!

<フィラリア予防>
フィラリアの予防期間は、蚊が出始めてから1か月後~いなくなってから1か月後までとされています。だいたい春(4~5月)から冬(12月)までの予防をおすすめしております!

おやつ感覚で食べられるチュアブルタイプと、背中に液体を垂らすスポットタイプを
当院では取り扱っております♪
フィラリアの血液検査をして、血液中にフィラリアが潜んでいないかをチェックしてからの
予防薬の投薬をおすすめしております!(血液を少量とらせていただく検査です。)
こちらの検査は予約等は必要ありませんので、お気軽にお越しください☺


今回はフィラリアの予防についてお話させていただきました。
フィラリア症は怖い病気ですが、予防をすることで防ぐことの出来る病気ですので、
しっかりと予防をしてあげましょう♪
なにかございましたら当院へお問い合わせください。