☀熱中症に注意しましょう☀

2019/05/04

病院(システム使用)
コジマ本牧動物病院
本文
段々と気温の高い日が増えてきましたね。
立夏が近付き暦の上では春が終わるとはいえ、
まだ夏本番ではないためつい油断してしまいがちですが、
この時期エアコンをつけずにわんちゃん・ねこちゃんを留守番させてしまったり、
車の中や屋外で待たせてしまい、
気がついたら元気がなくなっていた…ということがあります。

ですから、本格的に夏になる前に熱中症に注意しておく必要があります。
熱中症は最悪の場合死に至ることもあるので、
事前に知識を得てしっかりと予防・対策すると良いでしょう。
今回は、熱中症についてお話します。

☀熱中症に気を付けましょう。
全身を毛に覆われているわんちゃんは夏の暑さに弱い犬種が多いです。
また、地面から頭までの高さが近いので、地面からの熱の影響を受けやすいです。
気温が高い日は日中暑い間の外出は避け、
早朝や夕方など涼しい時間帯に外出するようにしましょう。
日中の外出は、熱くなったアスファルトで
わんちゃんが肉球をやけどしてしまう可能性もありますので、注意が必要です。

また、熱中症になるのは外出中だけではありません。
冷房や換気の無い室内や車内でのお留守番は避けましょう。
ねこちゃんはわんちゃんに比べると熱中症にかかる子は比較的少ないですが、
お留守番の際には、わんちゃん同様注意が必要です。

☀熱中症になりやすい犬種ってあるの?
①鼻が短い短頭種の子
わんちゃんではパグやペキニーズ・シーズーやフレンチブルドック・チワワなど。
ねこちゃんではペルシャやヒマラヤンなどがスムーズな呼吸がしづらく、
熱中症にかかりやすいと言われています。

②北方原産の厚い被毛に覆われた子
わんちゃんではシベリアンハスキー・
グレートピレニーズやセントバーナードなど。
ねこちゃんではノルウェージャンフォレストキャットやメインクーンなど。

③種類を問わず、高齢犬・子犬・病気を持つ子・肥満気味の子

☀このような症状が出たら熱中症の可能性が!
いつもよりよだれが多い・呼吸が浅く速くなる・ふらつく・ぐったりする
呼びかけに対する反応がいつもより鈍い、もしくは反応しない・
いつもより体が熱い・下痢・吐く・痙攣する

☀熱中症の応急処置
熱中症が疑われる症状がでたらどうすれば良いのでしょうか?
応急処置の方法をご紹介します。

●日影など涼しい場所へ移動する
●水道水をかけて体温を下げる
 →※氷や氷水など、冷たすぎるものは避けてください。
●意識がある場合は水を飲ませる。
●首元や手足の付け根に保冷剤などをあてて冷やす。

※上記でご紹介した方法はあくまで応急処置です。
熱中症は早急に適切な処置が必要です。
もし熱中症が疑われる症状がありましたら、
すぐにご連絡頂いた上で上記の応急処置を行いながらご来院ください。

☀熱中症の予防
どうすれば熱中症を予防できるのでしょうか。

①お留守番の際は、お部屋のドアを開けておくなど、風通しを良くする、
もしくはクーラーを使って湿度・温度を管理する。
わんちゃんでは室温を25~28度程度に保つようにしましょう。
ねこちゃんの場合は、部屋の扉を開けて風通しを良くし、
室温が高くなった時の逃げ場を作るようにしましょう。
(※あまり室温が高いようであればエアコンをつけましょう。)
※種類や体形によって個体差があります。寒くなりすぎにも注意してください。
わんちゃん・ねこちゃんが寒そうにしていないか確認してあげましょう。

②新鮮なお水をたっぷり用意し、いつでも飲めるようにしておく。

いかがでしたでしょうか。
熱中症に気を付けつつ、暑い時期もわんちゃん・ねこちゃんと快適に過ごせると良いですね。