フィラリア症予防時期について
2019/03/14
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- コジマ府中動物病院
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- こんにちは!
ここ最近寒い日々が続く中、暖かい日があったりとどんどん春に近づいていますね。
今回はフィラリア症の予防時期についてお話ししたいと思います。
フィラリア症とは、蚊が媒介する寄生虫(フィラリア)がもたらすとても怖い病気です。
★もしフィラリアに感染したらどういう症状が出るのか?★
フィラリアは感染すると、体の中で脱皮を繰り返し成虫に成長し、心臓に寄生します。
成虫になったフィラリアは子供(ミクロフィラリア)を産み、子供達は体中の血管を巡ります。
初期症状として、突然運動をしたがらない、血尿、咳などの症状がでます。
症状が重くなると、腹水が溜まり、元気・食欲がなくなり、突然亡くなってしまうこともあります。
では、予防時期はどの期間やればいいのか?
★予防の時期★
当院では、4月~12月までを予防期間として推奨しています。
日本でフィラリアを媒介する蚊の種類は16種類知られています。
代表的な蚊として、昼間に活発に行動するヒトスジシマカ、夜間に行動するアカイエカ、冬場でも活発に行動するチカイエカなどがいます。
寒いからといって蚊が出てこないかも…?と思いますが、冬場にも生息する蚊もいるので油断はできません。
夏だけではなく、冬までしっかり予防しましょう。
また、ワンちゃんはお散歩など外に行く機会が多いので、予防されているワンちゃんが多いかと思います。
逆にネコちゃんはどうでしょう。
お家にいるから大丈夫!と思いますが、外の蚊が何かしらの原因でお家に入ってきたりと、感染する可能性はゼロではありません。
ワンちゃんのみに関わらず、ネコちゃんも予防をしましょう。
★当院の予防薬★
当院では、1ヶ月効果がある飲み薬タイプ(ワンちゃんのみ)やお首につけるスポットタイプ(ワンちゃん・ネコちゃん用)、1年間効果があるフィラリア注射(※1歳以上~ワンちゃんのみ)をご用意しております。
フィラリア注射であれば、1年に1回のみで予防が可能です。
1ヶ月ごとだと飲み忘れてしまう…などとご心配される飼い主様のご不安を少しでも解消できればと思います。
また、フィラリア予防を始める前にフィラリアが体内に寄生していないか調べる血液検査を行っています。
もしフィラリアが体内に寄生したまま、お薬を使うと重篤な状態になりますので、ご安心してお薬をお使い頂くために、検査をお勧めしております。
(※フィラリア注射の場合は検査必須となります。)
ご不明点などございましたら、お気軽に病院スタッフにご相談ください。