かかりやすい病気 【中毒】

2019/03/01

病院(システム使用)
コジマ浦和動物病院
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こんにちは!
今回のテーマは「中毒」です。
中毒に関わる食べ物や、食べてしまった際の対処法などについてお話しします。



■中毒とは?
毒物によって身体に有害な作用を及ぼすことを「中毒」と言いますが、犬や猫が中毒になると様々な症状を引き起こします。
そこで今回は特に身近なもので、中毒の原因となる物を紹介します。


・ネギ類
タマネギ、ニラ、ニンニク、長ネギなどのネギ類を食べると「チオ硫酸化合物」という成分が赤血球を破壊して、急性の「溶血性貧血」を起こします。
急性中毒になった場合には死に至ることもあります。
また、加熱しても毒性は残るのでハンバーグや野菜炒めなども与えてはいけません。


・キシリトール
ガムなどに含まれているキシリトールを食べると、インスリンホルモンという血糖値を下げるホルモンが過剰に分泌されます。
そのため、血糖値が下がり、低血糖になる恐れがあります。低血糖は意識の低下や昏睡、痙攣などを引き起こします。


・チョコレート類
チョコレートに含まれるカカオ成分であるテオブロミンによって中毒を引き起こします。
体の大きさにもよりますが、大量に食べてしまうと命に関わります。
また、カカオ含有量の高いビターチョコレートほど危険です。



■もし食べてしまったら...
まずは、かかりつけの動物病院に相談することが大切です。
相談をした結果、獣医師から病院に連れてきて下さいと言われたら、

・いつ
・なにを
・どれだけの量食べたか

を確認して来院すると処置がしやすくなります。
また、来院する際に食べた物のパッケージ等を持ってきて頂けると非常に重要な情報の一つとなります。


ここに載せたもの以外でも、中毒の原因になるものはたくさんあります。
また、植物なども注意が必要です。(ユリ・チューリップetc...)
中毒症状が出てしまう食べ物はとても身近にあるものばかりなので、出来るだけわんちゃん・ねこちゃんの届かない場所に保管し、万が一食べてしまった場合はすぐに動物病院に連絡しましょう。
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