肥満について
2019/02/21
- 病院(システム使用)
- コジマ府中動物病院
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- こんにちは。
すこしずつ暖かくなってきましたね。季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。健康管理には十分にお気を付けください。
今回は肥満についてお話します。
人と同様にわんちゃん、ねこちゃんについても肥満になることがあります。
概ね6ヶ月~1歳齢くらいで骨格の成長は落ち着きます。
しかし、以下の原因があるとどんどん体重が増え肥満になっていきます。
1. 運動量が少ない
2. おやつなど主食以外の食べ物の量が多い
3. 主食の量が多い
4. 太りやすい体質になった(去勢・避妊手術の影響など)
<肥満の基準について>
動物病院ではボディコンディションスコア(以下BCSと記載)という基準で栄養状態を確認することが多いです。
BCSとは、わんちゃん、ねこちゃんの身体を見たり触ったりして、体型を数字化して評価することを指します。
そのBSCの基準では以下の体型くらいから病気のリスクが増えてくるそうです。
犬:肋骨にわずかに脂肪に覆われている。腰のくびれが見えるがあまりはっきりしない。
猫:肋骨が脂肪で覆われている。くびれがない。腹部がわずかに脂肪に覆われている。
判断が難しい場合は病院でBCSをチェックしてもらいましょう。
特に成長期(~1歳齢くらい)であれば、体重の値だけで肥満と判断することは難しいので、病院でBCSをチェックしてもらいましょう。
<肥満対策について>
肥満になると内臓の病気や関節の病気などにかかるリスクが増加します。
体重増加が目に見えている場合は以下の方法でダイエットをしていきましょう。
運動量を増やす
→運動量を増やす方法は以下の方法になります。
1. 散歩時間を増やす
2. 散歩頻度を増やす
3. 家の中で運動する機会を増やす
運動量はケガをしない程度に増やしていきましょう。
主食以外を減らす
→おやつ、その他(肉、果物、野菜、副食など)を減らすことが望ましいです。
尿石症(詳しくは2018年11月10日投稿参照)のリスクも減らすことが出来ます。
食事量を減らす
→表示に総合栄養食と記載されているフードは栄養のバランスがとれる食事ですので、減らすのは最終手段です。まずは現在あげている量の見直しをしてください。去勢・避妊手術の影響などにより体質変化がある場合は、フードの表示にある適正量であっても肥満になる可能性があります。ただし栄養バランスを考えると、急激に減らさず徐々に減らすのが望ましいでしょう。
肥満対策についていくつかお話ししましたが、家庭環境やそのコの性格・行動等はそれぞれ違います。そのコに合ったダイエット方法を考える必要があります。
ダイエットを考えているときは、病院で獣医師にご相談ください。