かかりやすい病気 【歯周病】
2019/02/03
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- コジマ浦和動物病院
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- これから不定期ではありますがワンちゃんネコちゃんのかかりやすい病気をご紹介していきたいと思います。
今回は【 歯周病 】についてです。
◆症状
歯周病の症状には以下のようなものがあります。
・口臭(生臭い、魚臭い、といった臭いが発生)
・よだれ
・痛み(食べ物をすぐに吐き出す、顎がガクガクしているなど)
どの症状がでるかは重症度によって変わってきますが、
さらに悪化すると歯のぐらつき、また放っておくと抜け落ちることもあります。
◆歯周病になってしまったら…
まず歯石や歯垢などの汚れを取り除き、歯の根っこの中もキレイにします。
この後ひどくグラグラしている歯は抜歯します。
残った歯は研磨して表面を滑らかにします。
これらの処置は全身麻酔をかけて行われます。
◆歯周病治療で全身麻酔が必要な理由とは?
ワンちゃんネコちゃんが処置中に動いてしまうととても危険です。
また、歯周病の治療に重要な歯周ポケットまでは処置できません。
こういった点が、麻酔をかけて治療を行う理由になります。
しかし、麻酔をかけて治療を行ったとしても歯周病は再発しやすいので、その後のホームケア(歯磨き等)がとても重要になります。
◆予防法
口腔内の病気を予防するには、やはり歯ブラシで歯を磨く事が一番効果的です。
しかし、ワンちゃんやネコちゃんは口元を触られる事を嫌がる子がほとんどです。
ですので、小さいうちから少しずつ慣らしてあげるとよりハミガキトレーニングが楽になります。
◆ハミガキ練習
まずは、子犬、子猫でも成犬、成猫でも口に触られることに慣れるようにしましょう。
1.顔や口元を優しくなでる
2.口元をめくり、歯肉や歯を少し触っていく
3.前歯、犬歯、奥歯といった色々な所を触れるようにする
少しでもできたら、たくさんほめてあげたり、おやつをあげたりしていい事があると認識させ、練習の時間も最初は短い時間から始めていき徐々に長くします。
慣れてきたら歯磨きシートなどを使ってケアし、最終的にはハブラシができるように根気強く頑張りましょう
◆歯磨きの頻度
歯垢が歯についてから72時間で歯石になってしまい、こうなると歯ブラシではもう取る事ができなくなります。
ゴハンを食べると歯垢がつくので、できれば毎日のケアが理想的ですが、最低でも3日に1回ぐらいのペースで頑張りましょう。
最初は難しいかと思いますが、わんちゃんねこちゃんが健康な歯で、いつまでもおいしくご飯を食べられるように頑張っていきましょう!
難しいことや、気になることがあればお気軽にご相談ください。 - 写真