去勢・避妊手術について
2018/12/19
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- コジマ府中動物病院
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- こんにちは。だんだん冬らしい寒さになってきましたね。
風邪をひかないようみなさんお気を付けください。
よくお電話などで、「去勢や避妊の手術ってした方がいいの?」「去勢や避妊の手術を考えているけどいつからできるの?」といったご質問をいただくことがあります。特に初めてワンちゃんやネコちゃんをお迎えされた方はどうしたらいいかわからないことが多いかと思います。今回は去勢・避妊の手術についてお話させていただきます。
<去勢・避妊手術とは>
去勢手術は、オスに行う手術で、精巣を摘出する手術のことです。
避妊手術は、メスに行う手術で、卵巣または子宮もしくはその両方を摘出する手術のことです。(当院だと卵巣と子宮の両方を摘出します。)
<去勢・避妊手術のメリット、デメリットは?>
◇メリット
1.望まない出産がさけられる
多頭飼いされているお家やお外に自由に出入りができる環境だと、妊娠する可能性が高くなります。去勢、避妊手術を行うことにより、予想していなかった妊娠を避けることができます。
2.発情期などの困った行動を抑えられる
オスだとマーキングの防止(マーキングが始まってしまうと手術をしてもマーキングがなくなる可能性は低くなります)、メスの声に惹かれて家を抜け出してしまうことの防止になります。
ワンちゃんのメスだと月経がないための出血がなくなり、ネコちゃんだと発情期独特の大きな声をなくすことができます。
3.病気の予防になる
オスだと精巣の腫瘍や前立腺肥大、会陰ヘルニアなどの病気、メスは子宮蓄膿症や乳腺腫瘍などの病気の予防になります。
※乳腺腫瘍は3回目の発情が来るまでに避妊しておくとかなり高い確率で発症しづらくなります。
◇デメリット
1.太りやすくなる
ホルモンの影響や発情行動でエネルギーを消費しなくなるため、太りやすくなります。
避妊去勢後用のごはんに変えたり、ご飯の量を少なくするなどの対策をして肥満にならないよう気を付けてあげる必要があります。
2.麻酔のリスクがある
麻酔をかけて手術をするため、確率はかなり少ないですがそのまま亡くなってしまう可能性もあります。そういったことのないよう、手術の前にレントゲンと血液検査を行い、そこで問題があるようであれば手術を中止することもあります。
<手術までの流れ>
1.術前健診
当院では、生後6か月以降に術前健診を受けていただいております。
術前健診では、体の成長具合、手術の注意事項などのお話を獣医師からさせていただいています。術前健診は予約制ではないため診療時間内にご来院ください。
2.手術のご予約
術前健診が終わりましたら手術のご予約お願いしております。
病院で直接ご予約をお取りいただくか、お電話でのご予約も承っております。
※術前健診が終わっていないとご予約をお入れすることができないためご注意ください。
3.手術
手術当日は10時にご来院をお願いしております。
ネコちゃんの去勢手術の場合、当日の夕方の退院(精巣が下りてきている場合のみ)、ワンちゃんの去勢・避妊手術またはネコちゃんの避妊手術の場合、次の日の退院となります。
(ネコちゃんの去勢手術以外は術後2週間後に抜糸があります。)
ワンちゃんネコちゃんの未来を決める大切なことです。
ご家族の皆さんと話し合って決めてあげてくださいね。
不安なことやご不明点があれば当院スタッフまでご相談ください。