人とワンちゃん・ネコちゃんとはちょっと違うのです!
2018/09/22
- 病院(システム使用)
- コジマ府中動物病院
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- 右のグラフ わかりますか?
思い出せましたか?
三大栄養素です。
この三大栄養素の割合が、人・犬・猫と違うのです。
「人とはチョット違う」という事を知ってほしいのです。
何を主に食べている動物?
人 :雑食動物
ワンちゃん:肉食に近い雑食動物
ネコちゃん:肉食動物
それって何が違うの?
雑食動物:動物性の食品を摂らなくても生きていける動物
肉食動物:植物性食品だけでは必要な栄養素を十分に摂ることができない為、動物性食品を摂る必要がある動物
そこで、三大栄養素って何か覚えていますか?
たんぱく質、炭水化物、脂肪です。
そこにミネラル、ビタミンが入って五大栄養素となります。
三大栄養素は、体のエネルギー源となるものです。
①たんぱく質
たくさんのアミノ酸が結合したもの。(聞いたことあるなぁ)
筋肉や臓器、血液を作る材料。
体を構成するための重要な栄養素。
②炭水化物
食物繊維と糖質
糖質は、ブドウ糖に分解されエネルギー源となります。
③脂肪
脂肪酸に分解されエネルギー源となります。
人と同じように、脂肪、たんぱく質、炭水化物、ミネラル、ビタミンを摂取しなければ、生きていけません。
でも、人とワンちゃんとネコちゃんは必要な栄養素の割合が違うのです。
人とワンちゃんは、三大栄養素の割合は似ていますが、ネコちゃんはたんぱく質の割合が多いのです。
ネコちゃんは、炭水化物を分解する酵素の活性が弱く、効率的に消化吸収できないからです。
でもたんぱく質を分解する酵素の活性が極めて高く、たんぱく質からエネルギーを生成することが可能です。
さらに、猫の体内においてタンパク質は常に分解されやすく、すぐに不足します。
不足した場合は、筋肉などを分解してエネルギーを作らなければなりません。
健康な体を維持するために、常に必要十分量のたんぱく質が必要なのですね!
もうひとつ
人は、お米などを食べるので、唾液にアミラーゼ(消化酵素)が含まれていますよね
でも、ワンちゃん、ネコちゃんの唾液には、私たち人間のようにアミラーゼが含まれていないのです。
あんなに涎(よだれ)が出るのにって思いますよね。
これだけ見ても、必要な栄養素の種類は同じであっても量が違うし、体で作れるものも違うのです。
この子は、自分が犬・猫とは思ってないんですよ
人と思ってるんです!と聞きます。
そうなんですよね・・・
私もそう思うことがよくあります。
日々の生活は、私たち人と一緒ですからね。
必要な栄養素の量などが、違うことを覚えていてください。
ワンちゃん、ネコちゃんの必要な栄養素をきちんと計算して作られているのが、ドッグフード、キャットフードです。
理想体重、生活状況に応じて計算して、お家のワンちゃん・ネコちゃんにあった分量で、ご飯をあげて頂けたらと思います。
量がわからなかったら、府中動物病院 獣医師に相談してくださいね! - 写真
人・犬・猫の三大栄養素の割合