ペットと防災のお話し~持ち物編~
2018/08/31
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- コジマ本牧動物病院
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- 立秋を過ぎ暦の上では秋となりましたが、まだまだ暑い日が続きますね。
さて、突然ですが9月1日は何の日でしょうか?
9月1日土曜日は、防災の日です。
1923年9月1日関東大震災が起きました。その時の大惨事を忘れないため、また台風が多い時期でもある事から
9月1日を防災の日とし防災意識を高める目的で各地で防災訓練等が実施されています。
私たち人間は防災訓練や防災グッズがあったりと対策をする機会もありますが、
いざ災害があったとき、大切な愛犬・愛猫はどうすればよいのでしょうか?
今回はいざというときの為の避難の際に必要な持ち物のお話をします。
☆事前に用意しておくべきもの
では、防災グッズとしてはどのようなものを用意しておけば良いのでしょうか?
一部をご紹介いたします。
●フード・水・食器
フードは最低3日分、可能であれば1週間分用意すると良いでしょう。
また、災害時ペットの為の水が確保しにくかったという声もあるようです。
水もあると良いでしょう。水は、ミネラルウォーターは避けましょう。
●トイレシーツ・臭い防止グッズ・おむつ・マナーベルト・猫砂など
●リード・首輪(迷子になったときの為に迷子札などを付けておきましょう。)
※伸縮するリードは避難の際コントロールが難しくなる場合がある為出来るだけ避けましょう。
●キャリーバッグ(猫ちゃんや小型犬の場合)
キャリーバッグは万が一にも空いてしまわないよう、しっかりと閉まるものが良いです。
脱走防止のため、首輪・ハーネスとリードを付けたうえで猫ちゃんは洗濯ネットに入れるとよりよいでしょう。
猫ちゃんのキャリーバックは、扉などをガムテープ等で固定すると良いでしょう。
また、災害の際は悪路になることが予想されるためバギーは避けた方が良いでしょう。
●薬・包帯などの救急セット
※内用薬・外用薬がある方は忘れずに持ちましょう。
●タオル・ブラシ
●ガムテープ(補修など多用途に使用できます。)
●靴など足先を守るもの
※災害時はがれきなどで足場が悪く足を怪我しやすいです。
いざというときの為に用意すると良いでしょう。
特に、キャリーバッグに入らずに避難する場合は
怪我防止の為に事前に足をガードしておくと良いでしょう。
●ペットの特徴をとらえた写真
※万が一ペットとはぐれてしまった際に役立つでしょう。
顔のみでなく、後ろ姿・全身など全体の特徴をしっかりとらえた写真を用意しましょう。
●ペットの健康手帳・ワクチンの証明書など
避難生活中はペットを他の場所へ預けることもあります。
ワクチンの証明書・犬鑑札・狂犬病予防済証などがあると良いでしょう。
また、飼い主でない方がペットの世話をするときに困らないよう、
ペットの健康状態などを記載しておくと良いです。
【健康手帳に記載しておくと良い事項】
●治療中の病気、今までかかった病気などの健康状態
●今与えている薬、合わない薬
●与えている食事の量、種類など。※アレルギーがあったり、
治療中でフード以外のものを与えてはいけなかったり、
療法食であったりする場合は記載しておきましょう。
●ワクチンの接種状況
●かかりつけの動物病院
●飼主の連絡先、ペットに関する飼主以外の連絡先、預かり先など
写真は、携帯電話に保存しておくことも有効です。
☆ペット用避難袋にペットの情報(名前・種類・年齢・予防歴・持病など)を
記載した札を付けておくと良いでしょう。
ペットの救援物資は、場合によってはすぐに届かない場合もあるようです。
余裕がある様でしたら、ある程度多めに用意すると良いでしょう。
また避難時の荷物は体重3~4kgの小型犬の場合でも
ごはん・水を含めると10kg以上になる事があります。
避難グッズを持ち、避難時を想定して事前に避難の練習をしてみると良いでしょう。
如何でしたでしょうか?
避難グッズの他にも、避難先の確認や避難の際に必要なしつけなど
確認しておくと良いことはたくさんあります。
事前にしっかり準備して、いざという時に備えましょう。