🐩 異物誤飲・中毒について 🐕
2018/08/09
- 病院(システム使用)
- コジマつくば動物病院
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- 猛暑の影響で厳しい暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
前回は熱中症についてお話しさせていただきましたが引き続き暑さ対策をしてください。
夏場にワクチン接種予定のある方は、ワクチンを接種したことにより興奮状態になって帰りの車内で具合が悪くなってしまったりする事もありますので暑い時間帯を避けるようにお願いします。
今回のテーマは“異物誤飲について”です。
当院でも月に数件は来院されます。
犬や猫は人間と違って物の安全確認をする場合、眼で見て鼻で匂いを嗅ぎ舌で舐めて判断します。
物を飲み込んでしまう理由は、遊びの延長からだったり、取られると思って飲み込んでしまったり、ただ単に美味しそうだったりと理由は様々だと思いますが、人間の赤ちゃんと同様に犬や猫もそれが危険なものなのか区別ができない為何でも口に入れてしまいますので注意が必要です。
人間にとってはなんてことない食べ物が犬や猫にとっては中毒を起こしかねない物が沢山ありますので、異物誤飲や中毒の予防にはそれぞれの飼い主さんが対策を考えなければなりません。
【異物誤飲でよくみられる事例】
※右上のレントゲン写真は、子供のおもちゃを誤飲した犬の画像になります。
●チョコレート・・・チョコレートに含まれるカカオが中毒を起こします。
●ミートボールやハンバーグなど・・・タマネギを含んでいるので要注意。
●ケンタッキーや焼き鳥・・・鶏骨は細いので食道を傷つけます(竹串も含)。
●ガム・・・キシリトール中毒に注意。
●人間の薬・・・特に糖衣錠などの甘くコーティングされているものは要注意。
●タバコやピアス・・・タバコはニコチン中毒を起こします。
●殺鼠剤やゴキブリ系殺虫剤・・・ホウ酸ダンゴなど成分に要注意。
●ストッキング・靴下や紐状のもの・・・丸飲みする子が多い。
●湿布やサロンパス・・・匂いに反応するのか犬で丸飲みする子がよくみられます。
●石・・・散歩中に遊んで飲み込むことが多い。
●おもちゃ・・・犬、猫どちらにも案外多いのがおもちゃです。小さいものは特に気を付けましょう。
●食べ物の匂いが付いたラップやビニール袋、化粧品なども要注意です!
上記以外にも様々なものを飲み込んで来院される症例があります。
もし飲み込んでしまった場合は自己判断で無理矢理吐かせようとしたりせず、すぐにかかりつけの動物病院に連絡してください。
お電話の際には、①何を②どの位③何時に飲み込んだのか(商品名など)、今のペットの状態、ペットの年齢や体重、今からどの位で病院に到着できるかなど詳しく情報をいただけると、病院でもある程度中毒性があるものなのか調べたり、どの様な処置をすれば良いかなどの判断がつきやすくなるのでお願いします。
誤って飲み込んでしまったと思われる商品名が分かるものはパッケージを持ってきていただいたり、靴下やピアスだったらもう片方を持ってきていただいただければ、処置を行う際にその実物があると大変助かります。
また、飲み込んでから時間が経ってしまうと胃から腸に流れてしまったり、吸収してしまうことがありますので誤飲をした際は、とりあえず様子をみるのではなく、必ずかかりつけの動物病院へすぐに連絡をお願いします。 - 写真