ノミ予防のおはなし
2018/03/07
- 病院(システム使用)
- コジマ本牧動物病院
- 本文
- 段々と春らしい気候になってきましたね。
暖かくなってくると、ノミやマダニなどといった外部寄生虫や、蚊などが活発に活動し始めます。
そのため、通年予防をしていない方々も、この時期からはしっかりと各種予防を始めましょう。
今回から数回に分けて、この時期に気になる予防の特集をします。
予防期間や予防方法などは、寄生虫によって異なってきますので、
次回以降も是非記事をご覧ください。
今回は、ノミのおはなしです。
❔ノミについて
ノミは体長約1~3㎜と非常に小さく、
素早く逃げ回るのでノミを見つけることは難しいかもしれません。
ですが、ノミの糞(黒い小さな粒状の物)が見つかればノミがいる可能性があります。
ワンちゃん・ネコちゃんの皮膚や絨毯に黒い粒がついていないかチェックしてみましょう。
ノミは気温が13℃以上になると活発に活動し始めるといわれています。
暖かくなってもノミ予防をしていないと、おうちで繁殖することもありますので、しっかり予防しましょう。
お散歩はアスファルトの上を少し歩かせる程度、という方の場合でも、知らないうちにノミが寄生していることがあるので油断できません。
当院にいらしている方の中にも、知らないうちにノミが寄生していてご自宅に持ち帰ってしまい、家の中で大繁殖してとても大変だった、というお話を聞きます。
そうならないためにも、事前に予防することが大切です。
❕ノミに寄生されて起こり得る問題
痒みや吸血の刺激によるストレスと皮膚炎
大量寄生・吸血による貧血
ノミアレルギー性皮膚炎(ノミの唾液が原因の皮膚炎)
瓜実条虫症(サナダムシ)
ノミに寄生されると、痒いだけでなく、体を舐めた時などにノミを食べてしまうことで寄生虫に寄生されてしまうこともあります。
また、一度ノミアレルギー性皮膚炎になると、その後はわずかな寄生でも皮膚炎に悩まされます。
❔どうすれば良いの?
ノミ駆除薬を使用することで、ノミ寄生を予防することができます。
ノミの予防のお薬は大きく2種類に分かれます。
☆つけるタイプのお薬(ワンちゃん・ネコちゃん用)
毎月1回の予防です。
お口の届かない肩甲骨の間辺りの 毛をかき分けて皮膚に直接塗布します。
おやつタイプは与えるのが難しい子やアレルギーがあっておやつタイプが与えられない子などにおすすめです。
時々、塗布後に気にしてカラダをあちこちに擦り付ける子がいますので、つけた後はしばらく様子を見ていてあげましょう。
塗布後は、一定時間雨の日の外出やシャンプーなど、水に濡れることを避けていただきます。
詳細は病院スタッフにお問い合わせください。
☆おやつタイプのお薬(ワンちゃん用のみ)
毎月1回予防です。
ワンちゃんが美味しく食べられるので、投薬のストレスがありません。
つけるタイプだと嫌がってしまう子、シャンプーの回数が多い子、つけるタイプのお薬で毛がベタついてしまうのが気になる方はこちらのタイプがおすすめです。
時々、お口に合わなくて吐き出してしまう子がいます。
与えた後はしばらく様子を見てあげてください。
お薬の使用後、吐いたり具合が悪くなった場合は、病院にご連絡ください。
ノミの予防についてご不明な点がございましたら、
お気軽に病院スタッフまでお問い合わせください。
いかがでしたでしょうか。
一度ノミがおうちで繁殖してしまいますと、完全に駆除するまでには大変時間がかかり労力を要します。
これからの時期は暖かくなってノミの活動が活発になってきますので、ノミ予防は特に大切です。
しっかり予防して、ワンちゃん・ネコちゃんと快適な毎日を過ごしましょう。