肥満についてのおはなし
2018/02/01
- 病院(システム使用)
- コジマ本牧動物病院
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- まだまだ寒い日が続きますね。
寒いと、どうしてもお散歩がおっくうになったり、
お家でわんちゃん・ねこちゃんと一緒に過ごしていると、ついついおやつをあげたくなったりしますよね。
久しぶりに体重を測ってみたら思ったより増えていてびっくり!…ということもあるかと思います。
そこで今回は肥満についてお話しします。
❔肥満になるとどうしていけないの?
理想体重より15%以上重い状態が肥満と位置付けられています。
肥満になると様々な病気のリスクが高くなると言われています。
☆関節への負担の増加
体重が増えて関節への負担が増大すると、様々な病気のリスクが高まります。
小型・大型犬であれば膝や肘への負担が、胴の長い犬であれば腰への負担が増します。
椎間板ヘルニア・関節炎・膝蓋骨脱臼などのリスクが高まり、
場合によっては歩行に支障をきたすこともあるので、注意が必要です。
☆熱中症になりやすくなる
体重が増加すると呼吸がしにくくなります。
また、皮下脂肪が断熱材のような働きをし熱がこもりやすくなるため、
熱中症になりやすくなる傾向にあります。
☆糖尿病
糖尿病とは、ホルモンの一種であるインスリンの働きが悪くなることで
血液の中の糖が増えてしまう病気です。原因の一つとして肥満があげられます。
☆肝臓病
高カロリー高脂肪のおやつの与えすぎは脂肪肝や胆泥症の原因となることもあります。
☆心臓病
体の面積が増えると、体のポンプの役割を果たしている心臓の負担が増え、
心臓病のリスクが高くなります。
❕こんな子は注意しましょう
では、どんな子が肥満になりやすくなるのでしょうか?
いくつか例を挙げていきます。あてはまる子は注意しましょう。
☆避妊・去勢手術をした
☆定期的に体重を測っていない
☆よく人間と同じものを食べる・おやつをよく与える
☆毎日の食事の量は特に決めていない
☆くびれがない
☆あまり散歩に行かない・動きたがらない
☆高齢である
☆多頭飼育をしていて、他の子のごはんを食べてしまう
☆肥満になりやすい犬種である
(ミニチュアダックスフンド・コーギー・ビーグル・柴犬・ラブラドールレトリバー・パグなど)
❔適正な体重はどれくらい?
体を触って背骨や肋骨があるのが分かり、ウエストにくびれがあるのが適正な体格です。
わんちゃん・ねこちゃんは体が毛に覆われているので、見た目ではわかりにくい場合があります。
しっかり手で触って確認しましょう。
❔痩せるにはどうすれば良いの?
では、肥満だった場合、どうやって痩せれば良いのでしょうか?
いくつかご紹介致します。
○おやつをやめる
○運動量を増やす
○普段のフードの量を少し(1割ほど)減らす
○ダイエット用のフードに変更する
人のご飯は、塩分が多いので、与えるのをやめましょう。
また、本気でダイエットしたいときは、わんちゃん・ねこちゃん用のおやつを与えるのもやめましょう。
どうしても何か与えたい場合は、
普段のフードを少し与えると良いでしょう。(その分、食事の量を減らしてください。)
それでも不十分な場合は、ダイエット用のフードに変更しましょう。
ダイエット用のフードは、市販されているものもありますが、
病院や一部のペットショップで取り扱っている療法食もあります。
カロリーを抑えたものや、満腹感が得やすくなっているものなど色々と種類があります。
ダイエットやダイエットフードに関して、ご不明な点がございましたら
お気軽に病院スタッフにお問い合わせください。
如何でしたでしょうか?
わんちゃん・ねこちゃんの体重をしっかり管理して、健康的な体型で春が迎えられるとよいですね。