秋から冬に注意したい病気~尿石症にご注意を~
2017/11/04
- 病院(システム使用)
- コジマ本牧動物病院
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- すっかり涼しくなり、過ごしやすい気候になりましたね。
秋から冬にかけて気温が下がってくると、
尿石症という病気にかかる子が増えてきます。
なぜ、尿石症が多くなるのでしょうか?そもそも尿石症とは何でしょうか?
今回は、尿石症についてお話しします。
❔そもそも尿石症って何?
尿石症とは、膀胱や尿道、腎臓に結石ができる病気です。
排尿時に痛みが出たり、尿道や尿管が結石でふさがれて
おしっこが出にくくなったり、出なくなったりすることもあります。
❔尿石症にかかりやすい子っているの?
太ってあまり動かなくなったり、寒くなってくると
飲水量が減ります。
太っている子は、ダイエットしましょう。
猫ちゃんは、わんちゃんよりもおしっこが濃く、
元々あまり水を飲まない子が多いため、
わんちゃんに比べると尿石症になりやすいので注意が必要です。
また、ミネラルバランスの悪い食事をしていると、
尿石症のリスクが高くなります。
わんちゃんや猫ちゃんに飲み水として
ミネラルウォーターを与えるのは、避けましょう。
❕こんな症状が出たら要注意
☆度々トイレに行く
☆排泄の際に力んでいたり、時間が掛かったり、痛がったりする
☆いつもと違うところで排泄する
☆尿に血が混じっている
☆陰部を気にする
☆食欲がない・吐く
気になることがあったら、病院スタッフにご相談下さい。
おしっこのことで病院を受診する際は、
綺麗な容器になるべく新鮮なおしっこを入れて持参すると良いでしょう。
❕予防・対策
一度尿石症になった子は、再発することが多いので注意してください。
尿石症に配慮した療法食がお勧めになる場合があります。
療法食をあげている時におやつを与えると、食事で調整したバランスが
崩れてしまうことがあります。
おやつは控えるか、与える際は獣医師に相談して下さい。
普段あまり自分から水を飲まない子は、食事をドライフードから
缶詰やパウチに変えると、水分摂取量を増やすことができます。
水はいつでも新鮮なものを用意し、数か所に置くのもよいでしょう。
また、おしっこを我慢させないようにしてあげてください。
トイレシート、トイレ砂は汚れたらこまめに変えてあげて下さい。
ねこちゃんはトイレを1匹につき1つ置きましょう。
外でおしっこをするわんちゃんは、
こまめに散歩しておしっこを我慢しないよう配慮してあげて下さい。
いかがでしたか?
寒い時期もお水を飲む量に配慮して、
わんちゃん・ねこちゃんと快適に過ごせるといいですね。