ノミについてのお話
2017/08/18
- 病院(システム使用)
- コジマ本牧動物病院
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- まだ暑い日が続きますね。
天気が良いと、わんちゃん・ねこちゃんと一緒に
色々な所へお出かけしたくなりますね。
春から夏にかけての暖かい間に気を付けたいのが
ノミやマダニといった外部寄生虫です。
ノミに寄生されると、どうなってしまうのでしょうか?
今回は、ノミについてのお話をします。
❔ノミについて
ノミは体長約1~3㎜と非常に小さく、
素早く逃げ回るのでノミを見つけることは難しいかもしれません。
ですが、ノミの糞(黒い小さな粒状の物)が見つかれば
ノミがいる可能性があります。
周囲の気温が13℃以上になると活発に活動し始めるといわれています。
気温が低くなる秋・冬は屋外では
ノミの活動が減少するといわれておりますが、
暖かい室内では通年活動しますので、注意が必要です。
お散歩はアスファルトの上を少し歩かせる程度、という方の場合でも、
知らないうちにノミが寄生していることがあるので注意しましょう。
当院にいらしている方の中にも、
知らないうちにノミが寄生していてご自宅に持ち帰ってしまい、
家の中で大繁殖してとても大変だった、というお話を聞きます。
そうならないためにも、事前に予防することが大切です。
❕ノミに寄生されて起こり得る問題
痒みや吸血の刺激によるストレスと皮膚炎
大量寄生・吸血による貧血
ノミアレルギー性皮膚炎(ノミの唾液が原因の皮膚炎)
瓜実条虫症(サナダムシ)
ノミに寄生されると、痒いだけでなく、
体を掻くときなどにノミを食べてしまう事で
寄生虫に寄生されてしまう事もあります。
また、一度ノミアレルギー性皮膚炎になると、
その後はわずかな寄生でも皮膚炎に悩まされます。
❔では、どうすれば良いの?
ノミの寄生は、事前に予防薬を使用することで、対処することができます。
ノミの予防のお薬は大きく2種類に分かれます。
☆つけるタイプのお薬(わんちゃん・ねこちゃん用)
毎月1回の予防です。
お口の届かない後頭部から肩甲骨にかけて、
毛をかき分けて皮膚に直接塗布します。
好き嫌いがあり食べるタイプは与えるのが難しい子、
アレルギーがありおやつタイプが与えられない子などにおすすめです。
時々、塗布後に気にして体をあちこちに擦り付ける子がいますので、
つけた後はしばらく気にして見ていてあげましょう。
塗布後は、一定時間雨の日の外出やシャンプーなど、
水に濡れることを避けていただきます。
詳細は病院スタッフにお問い合わせください。
☆おやつタイプのお薬(わんちゃん用のみ)
毎月1回予防するものと、3か月に1回予防するもの、2種類あります。
おいしく食べられる、おやつタイプのお薬です。
わんちゃんが美味しく食べられるので、投薬のストレスがありません。
つけるタイプだと嫌がってしまう子、
予防後にすぐシャンプーの予定がある子、
シャンプーの回数が多い子、つけるタイプのお薬で毛が
べたついてしまうのが気になる方はこちらのタイプがおすすめです。
また、毎月予防するのが面倒という方は、3か月に1回のものもあります。
時々、お口に合わなくて吐き出してしまう子がいます。
与えた後はしばらく様子を見てあげてください。
お薬の使用後、吐いたり具合が悪くなった場合は、病院にご連絡ください。
ノミの予防・お薬などについて、ご不明な点がございましたら、
お気軽に病院スタッフまでお問い合わせください。
いかがでしたでしょうか。
1度ノミがお家で繁殖してしまいますと、
駆除するまでに時間がかかり苦労することも多いです。
しっかり予防して、わんちゃん・ねこちゃんと快適な毎日を過ごしましょう。