ご家庭で出来るお手入れ①~爪切り編~
2016/12/23
- 病院(システム使用)
- コジマ本牧動物病院
- 本文
- ☆爪切りについて
爪は放っておくと肉球に向かってカーブを描くように伸びていきます。
伸びすぎてしまいますと、途中で折れたり
肉球に刺さって膿んでしまったりすることもありますので、
月1回程度を目安に定期的に切ってあげるとよいでしょう。
※爪の伸び方には個体差があります。
☆わんちゃんの爪切りの注意点
わんちゃんの爪は伸びすぎると爪の中に通っている血管と神経も一緒に伸びてきてしまい、
短く切るのが困難になってしまいます。
運動量が多いわんちゃんはお散歩中に爪が削れるため、切る必要があるほど伸びない子がいますが、
狼爪と言われる足の内側にある小さな爪は削れずに伸び続けるので注意してください。
他の爪とは少し離れてついているので、切り忘れに注意しましょう。
※狼爪が無い子もいます。
※グレートピレニーズ等、
後ろ足の狼爪が2本あることがスタンダードである犬種もあります。
☆用意するもの
●爪切り
爪切りにはニッパータイプとギロチンタイプの2種類があります。
〈ギロチンタイプ〉
一般的に使われているのがこのタイプのものです。
爪を固定して切るため、慣れない方でも切りやすいといわれています。
〈ニッパータイプ〉
巻き爪になってしまった際など、爪を整える作業に適しています。
●止血剤
粉末状のもので、爪を切りすぎて出血してしまった場合、少量をつまみ取り、
出血している個所に押し付けるようにして止血します。
爪切り・止血剤ともにコジマの店舗で取り扱っております。
☆爪切りの際に出血してしまったら…
爪を切りすぎて出血してしまった場合は、前述の止血剤を使用して止血してください。
それでも止まらない場合は動物病院へご来院ください。
深爪すると、痛がってしまいます。
子犬のうちに爪切りで嫌な体験をするとトラウマになることもありますので、
無理なく少しずつ切るようにしましょう。
爪の伸び方は、生えている位置によって多少異なるので注意しましょう。
※可能な限り動物病院の空いている時間帯に行うことをおすすめいたします。
☆爪の切り方
ペットの爪は人間の爪と同様に根元には血管と神経が通っており、傷つけると痛がります。
[白い爪の子の場合]
血管がピンク色に透けて見えるので、その手前までを目安に切ってあげましょう。
このとき、血管の直前まで切ろうとせず、少し余裕をもって切るようにしましょう。
[黒い爪の子の場合]
血管が見えませんので、少しずつ切っていくことになります。
角を落としていくイメージで少しずつ切っていってください。
切り進めていくと、爪の断面の中心近くに白い部分が見えてきます。
ここまで来ると血管が近いので、切るのを終了してください。
黒い爪の場合は少しコツがいりますので、初めてでご不安な場合は
動物病院やトリミングサロンに依頼されるとよいでしょう。
☆初めて爪切りをする方へ
はじめのうちは全ての爪を切ろうと思わず、1本だけ切ることから始め
嫌がらない程度に少しずつできる範囲を広げてあげましょう。
嫌がっている時に無理に切ると、爪切りに対して苦手意識を
持つようになってしまうので、無理せず少しずつ行いましょう。
どの段階でも、良い子にできたら忘れずに褒めてあげて下さい。
~爪切りについてご不明な点がありましたら、お気軽にスタッフにお声がけください~ - 写真
爪の断面図(黒い斜線の個所は血管を表しています。)