★肛門腺絞り★~おうちでできるお手入れ②~

2016/06/13

病院(システム使用)
コジマ橋本動物病院
本文
今回は、ワンちゃんでは良く耳にする『肛門腺の絞りかた』についてご案内します!

《肛門腺って何?》
ワンちゃん・猫ちゃんのおしりには肛門膿という臭い分泌物がたまる臭腺があり、これを肛門腺といいます。
肛門の左右斜め下あたりにその分泌物が出る穴があります。
便と一緒に自然と肛門膿を排出できる子もいますが、飼主さんが絞ってあげないと出てこない子もいます。
大型犬よりも小型犬の方が自力で排出できない子が多いと言われています。

《絞らないとどうなるの?》
肛門腺は袋状になっていて、自然に出せない子は肛門膿がたまりすぎて袋が破裂してしまいます。
破裂してしまうと消毒のために病院へ何度も通わなくてはいけません。
その子によって違いがありますが、1ヶ月に1回くらいの頻度で絞ってあげましょう。
肛門膿がたまってくるとおしりを引きずって歩いたり、気にして頻繁になめることがあります。
そのようなサインが出たら肛門腺絞りをしてあげましょう!

《肛門腺の絞り方》
肛門を時計の中心に見立てると、肛門腺の穴は4時と8時の場所にあります。(肛門のななめ右下と、ななめ左下)
尻尾を軽く持ち上げてそのあたりを触ってみると、肛門膿が溜まっている子はぷっくりと膨らんでいることがあります。
(太ってる子や体格によって分からない場合もあります)
その部分を下から上へ持ち上げて搾り出すようにすると溜まった肛門膿がでてきます。
性状は茶色・黒・グレーなどでサラサラだったり粘液だったり、粘土のように固形で出てくることもあります。
絞るときに肛門膿が勢いよく飛び出ることがあります。
とても臭いのでティッシュペーパーをかぶせて絞るなどの飛び散らないための工夫が必要です。
シャンプー前にお風呂場で絞ればそのまま流せるのでおすすめです。
おしりや尻尾を触られると嫌がる子もいるので、無理をせずに行いましょう!

《おうちでできない時は》
やりかたは少しコツがあるのでおうちで絞るのが難しい場合は病院やトリミングで行いましょう。
病院スタッフがやり方を教えることもできますのでお声がけ下さいね。

猫ちゃんにも肛門腺はありますが、破裂してしまう子はまれなので自然排泄できる子が多いのかもしれません。
一度肛門腺が破裂してしまった子や、お尻をひきずったりする様子がある猫ちゃんは定期的に肛門腺絞りをしてあげましょう!

※抑えられないほど興奮している猫ちゃんは処置ができない場合がありますのでご了承ください。